問1
喘息の治療薬はどれか。
- プロプラノロール
- アスピリン
- エナラプリル
- テルブタリン
- オザグレル
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:5(dとe)
解説:
選択肢eの正誤はすこし困難ですが、選択肢dは比較的容易に判断できます。選択肢cがACE阻害薬であることは容易なので、難易度はそこまで高くないですね。
注意度:☆
プロプラノロール
非 選択的β遮断薬です。
注意度:☆
アスピリン
NSAIDs です。
注意度:☆
エナラプリル
ACE阻害薬です。
重要度:☆☆
テルブタリン
β₂ 刺激薬です。アドレナリンβ₂ 受容体を刺激することによって、気管支を拡張させる薬です。
重要度:☆☆☆
オザグレル
トロンボキサンA₂合成酵素阻害薬です。気道の炎症を軽減し、気管支平滑筋の収縮を緩和することで喘息に対する改善効果があります。
問2
下痢治療薬の作用機序に関する記述として適切なのはどれか。
- タンニン酸は腸粘膜の表面に被膜を形成する。
- タイロシンは腸管内における毒素を吸着する。
- スルファサラジンはドパミン神経の抑制により腸管運動を抑制する。
- ベルベリンはセロトニン神経の刺激により腸管運動を抑制する。
- ロペラミドは μ₂オピオイド受容体の刺激により水分の分泌を抑制する。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:2(aとe)
解説:
一瞬迷いそうですが、選択肢b・c・dが明らかに違うので解答は容易です。
重要度:☆☆☆
タンニン酸 は腸粘膜の表面に被膜を形成する。
このような収斂薬には、他にも「次硝酸ビスマス」があります。
注意度:☆☆☆
ケイ酸アルミニウム は腸管内における毒素を吸着する。
タイロシンは マクロライド系抗菌薬 です。
注意度:☆☆☆
メトクロプラミド はドパミン神経の抑制により腸管運動を亢進する。
ドパミンが受容体に結合することによって消化管運動が抑制されるため、「メトクロプラミド」がドパミンD₂受容体を拮抗すると消化管運動は亢進します。
注意度:☆☆☆
モサプリド はセロトニン神経の刺激により腸管運動を亢進する。
セロトニンがGPCR(Gs)であるセロトニン5- HT4受容体に結合することによって、消化管運動が亢進します。

5- HT”3”はイオンチャネル型受容体だよ!
重要度:☆☆☆
ロペラミドは μ₂オピオイド受容体の刺激により水分の分泌を抑制する。
問3
副腎皮質機能低下症(アジソン病)の治療薬はどれか。
- フルドロコルチゾン
- メチマゾール
- レボチロキシン
- シクロスポリン
- トリロスタン
正答:1
解説:
容易です。
重要度:☆☆☆
フルドロコルチゾン
定型の副腎皮質機能低下性であれば「酢酸フルドロコルチゾン」や「ピバル酸デソキシ コルチコステロン(DOCP)」を使用します。
「酢酸フルドロコルチゾン」は、糖質・鉱質どちらも一定割合で配合されています。一方「DOCP」は鉱質コルチコイド作用のみの注射薬です。
”非”定型の副腎皮質機能低下症の場合は、鉱質コルチコイドは正常に分泌されているはずなので、糖質コルチコイドのみ(プレドニゾロン)を投与します。

フルドロコルチゾンなら「フロリネフ錠(アスペンジャパン社・錠剤)」が、DOCPなら「Percorten(エランコ社・注射薬)」が有名だね!
注意度:☆
メチマゾール
猫の甲状腺機能亢進症に用いる薬剤です。
注意度:☆
レボチロキシン
犬の甲状腺機能低下症に用いる薬剤です。
注意度:☆
シクロスポリン
自己免疫疾患に幅広く用いられます。
注意度:☆
トリロスタン
犬の副腎皮質機能亢進症に用いられる薬剤です。
問4
白血球減少症に用いるサイトカインとして適切なのはどれか。
- エリスロポエチン
- インターフェロン-γ(IFN-γ)
- インターロイキン-2(IL-2)
- 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)
- 腫瘍壊死因子-α(TNF-α)
正答:4
解説:容易です。
注意度:☆☆☆
エリスロポエチン
腎臓から分泌される、造血ホルモンです。赤血球減少症に使用されます。
注意度:☆
インターフェロン-γ(IFN-γ)
マクロファージの活性化する重要なサイトカインです。
注意度:☆
インターロイキン-2(IL-2)
T細胞の活性化に重要なサイトカインです。
重要度:☆☆☆
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)
注意度:☆
腫瘍壊死因子-α(TNF-α)
感染防御や抗腫瘍作用をもつサイトカインですが、白血球の増加とは直接的な結びつきは考えにくいです。
問5
牛の骨疾患に関する記述として正しいのはどれか。
- くる病は成長板の早期閉鎖を特徴とする。
- ハイエナ病は成長板の軟骨内骨化不全により生じる。
- フッ素中毒により骨軟化症が生じる。
- 牛ウイルス性下痢では後天性骨化石症が生じる。
- 放線菌症では化膿性肉芽腫性骨髄炎が生じる。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:5(dとe)
解説:
選択肢aとeの正誤が重要です。選択肢dは難しいと思いますが、頭の片隅にでも入れておきましょう。
注意度:☆☆☆
くる病は成長板の 閉鎖が遅延・停滞する。
くる病の場合は、骨基質を作れないため、成長板は閉鎖しないのが特徴です。
注意度:☆
ハイエナ病は 過剰なビタミンAにより生じる。
注意度:☆
フッ素中毒により骨 硬化 症が生じる。
重要度:☆
牛ウイルス性下痢では 後天性骨化石症 が生じる。
重要度:☆☆☆☆☆
放線菌症では化膿性肉芽腫性骨髄炎が生じる。
問6
豚熱にみられる病変・病態として適当なのはどれか。
- 疣贅性心内膜炎
- 小脳低形成
- 脾臓の出血性梗塞
- 増殖性腸症
- 虎斑心
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:3(bとc)
解説:
選択肢cとdが分かりやすいので、消去法で選択肢bを選べると思います。
注意度:☆
疣贅性 心内膜炎
”疣贅”とは、細菌塊を意味するので、いわば細菌性の心内膜炎を指しています。 「豚熱」はウイルス性疾患なので、一般的ではありません。
重要度:☆☆☆
小脳 低形成
重要度:☆☆☆
脾臓の出血性梗塞
注意度:☆
増殖性腸症
「Lawsonia intracellularis 」による感染症で特徴的な病変です。
注意度:☆
虎斑心
「口蹄疫」で起こる心筋の脂肪変性により生じます。
「創傷性 心外膜炎」で特徴的な「絨毛心」と勘違いしやすいので区別しましょうね!
問7
牛のチェディアック・東症候群に関する記述として正しいのはどれか。
- クローディン16の欠損により生じる。
- 黒毛和牛では部分的眼皮膚白皮症を伴う。
- メラノサイトの細胞質に巨大顆粒が出現する。
- 尿細管上皮細胞の異常配列を認める。
- 溶血性貧血がみられる。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:3(bとc)
解説:
注意度:☆☆☆
CHS1 遺伝子( LYST 遺伝子 )の欠損により生じる。
「尿細管異形成(尿細管 形成不全症)」で見られる遺伝子欠損です。

CHS ってチェディアック東症候群の頭文字だよ!
重要度:☆☆☆
黒毛和牛では部分的眼皮膚白皮症を伴う。
重要度:☆☆☆
メラノサイトの細胞質に巨大顆粒が出現する。
注意度:☆☆☆
尿細管上皮細胞の異常配列を認めない。
「尿細管異形成(尿細管 形成不全症)」で見られる遺伝子欠損です。
注意度:☆
止血異常 がみられる。
止血異常のため、眼底に出血を引き起こし「赤目」となります。
問8
豚熱に関する記述として適切でないのはどれか。
- 「家畜伝染病予防法」において家畜伝染病に指定されている。
- 2018年以降、我が国で毎年度発生している。
- 病原ウイルスは日本脳炎ウイルスと同じウイルス科に属する。
- 病原ウイルスは主に蚊が媒介する。
- 病原ウイルスは扁桃で増殖する。
正答:4
解説:
重要度 :☆☆☆
「家畜伝染病予防法」において家畜伝染病に指定されている。
重要度:☆☆☆
2018年以降、我が国で毎年度発生している。
重要度:☆☆☆
病原ウイルスは日本脳炎ウイルスと同じウイルス科に属する。
注意度:☆
病原ウイルスは主に 接触感染する。
感染動物や、汚染物との接触から感染が起こります。
重要度:☆☆☆
病原ウイルスは扁桃で増殖する。
問9
「家畜伝染病予防法」で指定されるウイルス性疾患の届出伝染病はどれか。
- 伝染性膿疱性皮膚炎
- 萎縮性鼻炎
- ノゼマ症
- 犬ジステンパー
- 兎粘液腫
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:2(aとe)
解説:
選択肢eが悩ましいですが、選択肢aとbが分かりやすいので消去法で解答できると思います。
重要度:☆☆☆
伝染性 膿疱性皮膚炎
注意度:☆
萎縮性鼻炎
届出伝染病ではありますが、「Bordetella bronchiseptica 」および毒素産生性「Pasteurella multocida 」による”細菌性”の感染症です。
注意度:☆
ノゼマ症
微胞子虫門ノゼマ科の「Nosema apis 」による届出伝染病です。
注意度:☆☆☆
犬ジステンパー
「パラミクソ ウイルス」による有名な感染症ではありますが、そもそも届出伝染病ではありません。
重要度:☆☆☆
兎粘液腫
問10
犬伝染性肝炎に関する記述として誤っているのはどれか。
- 病原体は犬アデノウイルス1型である。
- 感染肝細胞では核内封入体がみられる。
- 多くの場合肝臓癌へと進行する。
- 回復期に角膜混濁(ブルーアイ)がみられる。
- 犬アデノウイルス2型の生ワクチンが有効である。
正答:3
解説:
重要度:☆☆☆
病原体は犬アデノウイルス1型である。
重要度:☆☆☆
感染肝細胞では核内封入体がみられる。
注意度:☆☆☆
多くの場合肝臓癌へと進行しない。
重要度:☆
回復期に角膜混濁(ブルーアイ)がみられる。
重要度:☆☆☆
犬アデノウイルス2型の生ワクチンが有効である。
1型と2型で交差反応を示すため、2型のワクチンも有効です。
問11
伝達性海綿状脳症に関する記述として正しいのはどれか。
- 牛海綿状脳症(BSE)の潜伏期間は平均7日である。
- 野生イノシシでは慢性消耗病が知られている。
- 病原体は正常プリオンタンパク質の構造異性体である。
- BSEプリオンのヒトへの伝播は否定されている。
- 猫ではプリオン病が報告されていない。
正答:3
解説:
選択肢2が少し惑わしいと思いますが、選択肢3は選びやすいと思います。
注意度:☆
牛海綿状脳症(BSE)の潜伏期間は 年単位 である。
注意度:☆☆
野生シカでは慢性消耗病が知られている。
重要度:☆☆☆
病原体は正常プリオンタンパク質の構造異性体である。
注意度:☆☆☆
BSEプリオンはヒトに伝播する。
注意度:☆
猫でもプリオン病が報告されている。
問12
ウイルス性呼吸器疾患の生ワクチンに利用される変異体として適当なのはどれか。
- 温度感受性変異体
- 宿主域変異体
- 薬剤耐性変異体
- 中和回避変異体
- 干渉性欠損変異体
正答:1
解説:
温度感受性変異体が 体温では増殖できないことを利用して 生ワクチンに応用されています。普通に勉強していても知らない知識だと思います。
重要度:☆
温度感受性変異体
注意度:☆
宿主域変異体
注意度:☆
薬剤耐性変異体
注意度:☆
中和回避変異体
注意度:☆
干渉性欠損変異体
問13
馬伝染性子宮炎に関する記述として誤っているのはどれか。
- 多くの場合、妊娠馬の流産によって本疾患が疑われる。
- グラム陰性桿菌の感染によるものである。
- ヒトや用具を介した伝播も認められる。
- 雌馬だけではなく雄馬からも病原体が検出される。
- 我が国では現在は清浄化されている。
正答:1
解説:「Taylorella equigenitalis 」による馬の感染症です。一般的に感染しても大きな症状を出さないことが特徴です。比較的、選択肢1を選びやすいと思います。
注意度:☆☆☆
多くの場合、受胎率低下や不妊によって本疾患が疑われる。
重要度:☆☆☆
グラム陰性桿菌の感染によるものである。
重要度:☆☆☆
ヒトや用具を介した伝播も認められる。
交尾だけが感染ルートではないことを頭にいれましょう。
重要度:☆
雌馬だけではなく雄馬からも病原体が検出される。
雄馬も大きな臨床症状を出さないため、キャリアであることを知らずに交配させると感染が広がっていきます。
重要度:☆☆☆
我が国では現在は清浄化されている。
問14
ヨーロッパ腐蛆病に関する記述として正しいのはどれか。
- 腐蛆が粘稠性を示す。
- 病原体は運動性を示す。
- 腸管感染症である。
- 我が国で発生がある。
- 予防薬が承認されている。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:4(cとd)
解説:一般的な「アメリカ腐蛆病」との違いが分かれば、容易に判断できます。
注意度:☆☆☆
腐蛆が粘稠性を示さない。
粘稠性を示すのは「アメリカ腐蛆病」です。

動き回るアメーバを想像していたよ!
そうすれば、病原体の運動性も合わせて覚えられてオススメ!
注意度:☆☆☆
病原体は運動性を示さない。
「ヨーロッパ腐蛆病」の原因細菌である「Melissococcus plutonius 」は、”非”運動性の細菌です。運動性を示すのは「アメリカ腐蛆病」の「Paenibacillus larvae 」は運動性をしめします。
重要度:☆☆☆
腸管感染症である。
重要度:☆☆☆
我が国で発生がある。
注意度:☆
予防薬が承認されていない。
承認された予防薬や治療薬は存在してません。管理は清掃・巣枠交換・焼却などの衛生管理が中心になります。
問15
我が国における鶏のアスペルギルス症に関する記述として正しいのはどれか。
- 病原体として最も多いのは Aspergillus flavus である。
- 有効な生ワクチンがある。
- 成鶏の方が若齢鶏より感受性が高い。
- 肺アスペルギルス症では肉芽腫性気囊炎がみられる。
- 組織病変において増殖する無隔菌糸が観察できる。
正答:4
解説:
注意度:☆☆☆
病原体として最も多いのは Aspergillus fumigatus である。
注意度:☆☆☆
有効な生ワクチンは ない。
注意度:☆☆☆
若齢鶏の方が成鶏 より感受性が高い。
重要度:☆☆☆
肺アスペルギルス症では肉芽腫性気囊炎がみられる。
注意度:☆
組織病変において増殖する 有 隔菌糸が観察できる。
問16
有鉤条虫(Taenia solium)に関する記述として正しいのはどれか。
- 自家感染する。
- 嚢尾虫は主に肝臓に寄生する。
- 頭節に額嘴と鉤はみられない。
- と畜検査で豚に感染が確認された場合は部分廃棄となる。
- 主な中間宿主は豚である。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:2(aとe)
解説:選択肢dとeが分かりやすいので、解答しやすいと思います。
重要度:☆☆☆
自家感染する。
少なくとも以下の4つは覚えましょう!
自家感染する寄生虫
注意度:☆☆☆
嚢尾虫は主に 筋肉 に寄生する。
注意度:☆☆☆
頭節に額嘴と鉤が みられる。
頭節に額嘴と鉤がないのは「無鈎条虫」になります。
注意度:☆
と畜検査で豚に感染が確認された場合は 全部 廃棄となる。
全部廃棄とは、すなわち ”とさつの禁止” を意味しています。
全部廃棄の対象は無数に存在していますが、法定伝染病と届出伝染病がメインになります。それら以外の全部廃棄になる寄生虫以下3つは必ず覚えましょう!
全部廃棄 寄生虫病
重要度:☆☆☆☆☆
主な中間宿主は豚である。
問17
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)に関する記述として適当なのはどれか。
- ブラディゾイトは宿主内での増殖速度が速い。
- 無性生殖および有性生殖のどちらも行う。
- 成熟オーシストの内部には2つのスポロシストがみられる。
- 終宿主はヒトである。
- 寄生細胞内にタキゾイトが充満してシストが形成される。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:3(bとc)
解説:選択肢cとdが分かりやすいので、容易に解答できると思います。
注意度:☆☆☆
タキゾイト は宿主内での増殖速度が速い。
注意度:☆☆☆
無性生殖および有性生殖のどちらも行う。
中間宿主内で無性生殖を、終宿主内で有性生殖を行います。
重要度:☆☆☆
成熟オーシストの内部には2つのスポロシストがみられる。
注意度:☆☆☆
終宿主は ネコ科動物 である。
ヒトは中間宿主です。
注意度:☆
寄生細胞内に ブラディゾイト が充満してシストが形成される。
問18
ストックホルム条約における附属書Aの掲載物質はどれか。
- アスベスト
- クロロフルオロカーボン(CFC)
- ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)
- ポリ塩化ビフェニル(PCB)
- メチル水銀
正答:4
解説:
ストックホルム条約は、「残留性有機汚染物質(POPs)」による健康および環境へのリスクを減らすことを目的とした国際条約です。
全部廃棄 寄生虫病
注意度:☆
アスベスト
「残留性有機汚染物質(POPs)」ではありません。
注意度:☆
クロロフルオロカーボン(CFC)
「残留性有機汚染物質(POPs)」ではなく、オゾン層破壊物質です。「モントリオール議定書」によって規制されています。

ちなみに「ウィーン条約」はオゾン層の保護のための”枠組み”条約だよ〜
実際の規制内容は「モントリオール議定書」で定められているのさ!
注意度:☆☆☆
ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)
ダイオキシン類です。「残留性有機汚染物質(POPs)」ではありますが、附属書C に掲載されているので不適です。
重要度:☆☆☆
ポリ塩化ビフェニル(PCB)
注意度:☆
メチル水銀
同様に「残留性有機汚染物質(POPs)」ではありません。
問19
「水質汚濁防止法」が規定する一律排水基準において検出されないこととされている項目はどれか。
- アルキル水銀化合物
- 大腸菌
- ヒ素およびその化合物
- シアン化合物
- ジクロロメタン
正答:1
解説:
水質汚濁防止法において「検出されないこと」となっている項目は以下の4つです。
水質汚濁防止法において「検出されないこと」
重要度:☆☆☆
アルキル水銀化合物
注意度:☆☆☆
大腸菌
大腸菌は上水の水道法や環境基準では扱われますが、「水質汚濁防止法」の一律排水基準には含まれていません。
注意度:☆
ヒ素およびその化合物
一律排水基準には含まれていますが、「検出されないこと」の項目ではありません。
注意度:☆
シアン化合物
一律排水基準には含まれていますが、「検出されないこと」の項目ではありません。
注意度:☆
ジクロロメタン
一律排水基準には含まれていますが、「検出されないこと」の項目ではありません。
問20
巻貝(イボニシ)の雄性化を引き起こす化学物質はどれか。
- サリドマイド
- ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)
- ベンゾ[a]ピレン
- ジエチルスチルベストロール(DES)
- トリブチルスズ(TBT)
正答:5
解説:覚えるのが早いと思います。迷わず選択肢5を選べるようになりましょう!
注意度:☆
サリドマイド
胎児に催奇形性を引き起こす物質です。「アザラシ肢病」の原因になります。
注意度:☆
ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)
以前、殺虫剤として利用されていましたが、発がん性や遺伝子変異の危険性があることが判明し、現在では使用されていません。DDTも「POPs」です。
注意度:☆
ベンゾ[a]ピレン
強い発がん性をもつ物質です。
注意度:☆
ジエチルスチルベストロール(DES)
合成エストロジェン製剤です。
服用した女性(母)ではなく、子宮内で暴露をうけた胎児が成長した際に生殖器障害が生じます。
重要度:☆☆☆
トリブチルスズ(TBT)
問21
食品内毒素型食中毒を引き起こす病原細菌はどれか。
- 赤痢菌
- 腸炎ビブリオ
- 黄色ブドウ球菌
- セレウス菌
- ウェルシュ菌
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:4(cとd)
解説:感染型か食品内毒素型かを判断する問題です。
基本的にグラム陽性菌は食品内毒素型ですが、「Clostridium perfringens 」はその例外「感染型」なので注意が必要です!本問では黄色ブドウ球菌は疑いようもなく食品内毒素なので、比較的容易です。
注意度:☆
赤痢菌
注意度:☆
腸炎ビブリオ
注意度:☆☆☆
黄色ブドウ球菌
重要度:☆☆☆
セレウス菌
注意度:☆
ウェルシュ菌
問22
糞便系大腸菌群を分離する培養温度はどれか。
- 50.0℃
- 47.5℃
- 44.5℃
- 42.0℃
- 37.5℃
正答:3
解説:「糞便系 大腸菌群」とは、大腸菌群のうちEC培地・44.5℃で発育可能な菌群を呼びます。これは定義なので覚えるのが早いです。過去にも問われているので、絶対に覚えましょう。
糞便系大腸菌群の規格基準が定められている食品
注意度:☆
50.0℃
注意度:☆
47.5℃
重要度:☆☆☆
44.5℃
注意度:☆
42.0℃
注意度:☆
37.5℃
問23
「食品衛生法」に基づく食品・添加物の規格基準において、玄米および精米の成分規格項目として定められている重金属元素はどれか。
- 鉛
- 水銀
- ヒ素
- 銅
- カドミウム
正答:5
解説:カドミウムは「食品衛生法」だけでなく、「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」においても特定有害物質として農用地の米(精米・玄米)に対して基準を設けています。
米+重金属→カドミウムでOKです。
注意度:☆
鉛
注意度:☆
水銀
注意度:☆
ヒ素
注意度:☆
銅
重要度:☆☆☆
カドミウム
食品別の規格基準について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/jigyousya/shokuhin_kikaku/index.html
問24
「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(省令)」で規定されている牛乳の細菌数測定で用いられるのはどれか。
- 標準寒天培地
- 塗抹針
- BGLB発酵管
- EMB寒天培地
- レサズリン液
正答:1
解説:これも覚えるしかありません。何度も出題されているので、絶対に覚えましょう!
重要度:☆☆☆
標準寒天培地
注意度:☆
塗抹針
注意度:☆
BGLB発酵管
注意度:☆
EMB寒天培地
注意度:☆
レサズリン液
問25
ヒトのレプトスピラ症に関する記述として誤っているのはどれか。
- 川遊びや河川での労働で感染する。
- 血清型を同定する診断方法として顕微鏡下凝集試験(MAT)がある。
- 我が国では沖縄県からの届出が多い。
- 病原体はグラム陰性細菌である。
- 保菌動物の糞便中に多く含まれる病原体が感染源となる。
正答:5
解説:間違いのポイントが分かりやすいので、解答は容易だと思います。
重要度:☆☆☆
川遊びや河川での労働で感染する。
重要度:☆☆☆
血清型を同定する診断方法として顕微鏡下凝集試験(MAT)がある。
重要度:☆☆☆
我が国では沖縄県からの届出が多い。
重要度:☆☆☆
病原体はグラム陰性細菌である。
注意度:☆
保菌動物の 尿 中に多く含まれる病原体が感染源となる。
問26
水によって媒介されるヒトの感染症でないのはどれか。
- エルシニア症
- クリプトスポリジウム症
- カンピロバクター症
- 鼻疽
- A型肝炎
正答:4
解説:鼻疽は感染動物(馬)との接触感染が主です。
重要度:☆☆☆
エルシニア症
重要度:☆☆☆
クリプトスポリジウム症
重要度:☆☆☆
カンピロバクター症
注意度:☆
鼻疽
重要度:☆☆☆
A型肝炎
問27
「食品表示法」に基づき義務表示となっている特定原材料はどれか。
- くるみ
- キウイフルーツ
- アーモンド
- オレンジ
- りんご
正答:1
解説:以前までは7種でしたが、近年「くるみ」が追加されました。過去に出題されているので、絶対に覚えましょう!
特定原材料
重要度:☆☆☆
くるみ
注意度:
キウイフルーツ
注意度:☆☆
アーモンド
注意度:
オレンジ
注意度:
りんご
以下にゴロが載っています。
問28
「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」が指定する特定外来生物ではあるが、同法の許可がなくても当分の間、観賞目的で飼養できるのはどれか。
- ハクビシン
- アライグマ
- アカミミガメ(ミドリガメ)
- ウシガエル
- ブルーギル
正答:3
解説:2023年に「アカミミガメ(ミドリガメ)」は、特定外来生物へとグレードアップしました。その経過措置として鑑賞目的での飼養は許されています。
譲渡・販売・野外放出は当然 不可になるので注意してください。
注意度:☆
ハクビシン
注意度:☆
アライグマ
重要度:☆☆
アカミミガメ(ミドリガメ)
注意度:☆
ウシガエル
注意度:☆
ブルーギル
問29
コウモリ由来人獣共通感染症でないのはどれか。
- 狂犬病
- ニパウイルス感染症
- ヘンドラウイルス感染症
- マールブルグ病
- ハンタウイルス肺症候群
正答:5
解説:容易です。
重要度:☆☆☆
狂犬病
重要度:☆☆☆
ニパウイルス感染症
重要度:☆☆☆
ヘンドラウイルス感染症
重要度:☆☆☆
マールブルグ病
注意度:☆
ハンタウイルス肺症候群
げっ歯類由来の人獣共通感染症です。
問30
我が国で猫からヒトへ感染した人獣共通感染症として報告がないのはどれか。
- 猫ひっかき病
- カプノサイトファーガ感染症
- ブルセラ症
- トキソプラズマ症
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
正答:3
解説:近年ホットな問題ですね。猫ではありませんが、犬のブルセラ症(B.canis )はヒトに感染します。過去問でも出題されているので注意してください。
重要度:☆☆☆
猫ひっかき病
重要度:☆☆☆
カプノサイトファーガ感染症
注意度:☆
ブルセラ症

法定伝染病では 対象が 牛・羊・山羊・豚 だよ!
重要度:☆
トキソプラズマ症
重要度:☆☆☆
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
問31
酸性雨に関する記述として誤っているのはどれか。
- 一般的に pHが7.0より低い降水をいう。
- 主な原因物質は硫酸および硝酸である。
- 化石燃料の燃焼が発生に寄与する。
- 2022年モニタリングの結果、我が国の降水は酸性化した状態にある。
- 金属やコンクリートの腐食により文化財や建築物に被害が生じている。
正答:1
解説:二酸化炭素を水に十分溶解させたとき pH=5.6 となるようです。
注意度:☆☆☆
一般的に pHが 5.6 より低い降水をいう。
重要度:☆☆☆
主な原因物質は硫酸および硝酸である。
重要度:☆☆☆
化石燃料の燃焼が発生に寄与する。
重要度:☆
2022年モニタリングの結果、我が国の降水は酸性化した状態にある。
重要度:☆☆☆
金属やコンクリートの腐食により文化財や建築物に被害が生じている。
問32
罹患個体のうち検査で正しく陽性となる個体の割合を示すのはどれか。
- 陽性反応的中度
- 特異度
- 敏感度
- 陰性反応的中度
- 有病率
正答:3
解説:感度・特異度は分母が「疾患あり群」、反応的中度は「陽性 or 陰性群」が分母になります。
注意度:☆
陽性反応的中度
陽性反応が出たとき、真に陽性である割合を示しています。
注意度:☆
特異度
特異度が高い=”偽”陽性が少ないことを表しています。
”偽”陽性が少ないため、実際に陽性だったときに罹患個体である可能性が高くなります。確定診断に有用です。
重要度:☆☆☆
敏感度
感度が高い=”偽”陰性が少ないことを表しています。
”偽”陰性が少ないため、実際に陰性だったときに罹患個体である可能性は低くなります。除外診断に有用です。
注意度:☆
陰性反応的中度
注意度:☆
有病率
ある一時点で、疾病を有する者の数をいいます。
有病率が分かったあと、実際に検査を行い「真 陽性」「偽 陽性」「真 陰性」「真 陰性」の4つのパターンに振り分けられます。
検査で陽性となった個体のうち「真 陽性」である割合を「陽性反応的中度」、同様に陰性となった個体のうち「真 陰性」である割合を「陰性反応的中度」といいます。
問33
データの誤差に関する記述として正しいのはどれか。
- 偶然誤差は調査数を増やすことで大きくなる。
- 偶然誤差は一定の方向性を持って結果を歪める。
- 系統誤差(バイアス)は調査数を増やすことで除去できる。
- 系統誤差は研究計画時に考慮して対象の選定を行う必要がある。
- 系統誤差は因果関係の推定には影響しない。
正答:4
解説:
注意度:☆☆☆
偶然誤差は調査数を増やすことで 小さく なる。
注意度:☆☆☆
偶然誤差は一定の方向性が ない。
注意度:☆☆☆
系統誤差(バイアス)は調査数を増やすことで除去 できない。
重要度:☆☆☆
系統誤差は研究計画時に考慮して対象の選定を行う必要がある。
注意度:☆
系統誤差は因果関係の推定には影響 する。
問34
発生率に関する記述として適切なのはどれか。
- 観察時点において観察集団に占める罹患個体の割合である。
- 分母に時間の要素を含まない。
- 観察期間内にどれだけ新しい罹患個体が発生したかを表す指標である。
- 人-年法を用いて計算する。
- 累積罹患率と同義である。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:4(cとd)
解説:有病率と発生率(罹患率)の違いを覚えましょう。選択肢cが分かりやすいので、少なくとも3or4に絞れると思います。
注意度:☆観察時点において観察集団に占める罹患個体の割合である。
有病率の説明です。
注意度:☆☆
重要度:☆☆☆☆☆
分母に時間の要素を 含む。
発生率(罹患率)は、人ー年法を用いているため、時間の概念を含みます。時間の要素を含まないのは「有病率」です。
重要度:☆☆☆
観察期間内にどれだけ新しい罹患個体が発生したかを表す指標である。
重要度:☆☆☆
人-年法を用いて計算する。
人-年法を用いることによって、時間の概念も組み込むことができる点がメリットです。
たとえば観察期間が1年の場合、990人が満期(12ヶ月)まで観察できて 12/12 × 990 = 990 人年、10人が半年後感染した場合は 6/12 × 10 = 5 人年となります。
すなわち分母が995になるわけですね!
注意度:☆☆累積 罹患率 と同義である。
累積罹患率は割合(%)なので、「発生率」と同義ではありません。
問35
乳牛の代謝プロファイルにおけるエネルギー代謝指標はどれか。
- 尿素窒素
- アルブミン
- 血糖
- 総コレステロール
- カルシウム
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:4(cとd)
解説:代謝プロファイルには、「エネルギー代謝」「タンパク質代謝」「ミネラル代謝」「肝機能評価」などがあることを知りましょう。
注意度:☆☆☆
尿素窒素
タンパク質代謝の項目です。
注意度:☆☆☆
アルブミン
上記と同様にタンパク質代謝の項目です。
重要度:☆☆☆
血糖
重要度:☆☆☆
総コレステロール
注意度:☆
カルシウム
ミネラル代謝の項目です。
問36
粘膜消毒に適した消毒薬はどれか。
- グルタラール
- ホルマリン
- 生石灰
- フェノール
- 塩化ベンザルコニウム
正答:5
解説:正解が分かりやすいので、解答は容易だと思います。
高水準の消毒薬は粘膜だけでなく皮膚にも触れてはいけないので、選択肢1と2は選ばないように。また低水準であれば粘膜に使えるわけでもないので、注意してくださいね!特に「グルコン酸クロルヘキシジン」は粘膜には使えないですよ!

「クロルヘキシジン」は手指の消毒には汎用されるいるね!ヒビテンとか、スクラビインとか見たこと・聞いたことあるかな?!
粘膜に使用可能な消毒薬
注意度:
グルタラール
注意度:
ホルマリン
注意度:☆
生石灰
注意度:☆
フェノール
重要度:☆☆☆
塩化ベンザルコニウム
いわゆる逆性石鹸ってやつです。
問37
家畜では豚の感受性が高く、罹患動物に繁殖障害を引き起こすマイコトキシン(カビ毒)はどれか。
- パツリン
- ゼアラレノン
- アフラトキシン B1
- フモニシン
- デオキシニバレノール
正答:2
解説:覚えるしかありません。過去に同様の出題もあるので、絶対に覚えましょう。
人間が食べる「食品」と、家畜が食べる「飼料」を別々に考えましょう!それぞれ対応する法律が異なります。
家畜における「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(飼料安全法)」では、農薬・カビ毒・重金属・その他の物質に許容の基準が設けられています。
飼料安全法における許容基準 重金属
飼料安全法における許容基準 カビ毒
一方「食品衛生法」に関しては、以下のようにそれぞれの食品に対して対象と基準を設けています。
食品衛生法における許容基準 カビ毒
注意度:☆
パツリン
重要度:☆☆☆
ゼアラレノン
注意度:☆☆☆
アフラトキシン B1
上記の中で、「アフラトキシンB1」だけは管理基準より厳しい指導基準が定められています。
注意度:☆
フモニシン
注意度:☆
デオキシニバレノール
問38
飼料が含有している栄養成分の有効な利用の促進の用途に供する目的で飼料添加物として使用できるのはどれか。
- 抗酸化剤
- 防カビ剤
- 抗生物質
- 色素
- 乳化剤
正答:3
解説:飼料添加物には薬剤の種類ごとに目的があります。以下にまとめています。
飼料添加物の目的
注意度:☆
抗酸化剤
注意度:☆
防カビ剤
重要度:☆☆
抗生物質
注意度:☆
色素
注意度:☆
乳化剤
問39
犬で非再生性貧血を示す疾患・病態として適切なのはどれか。
- タマネギ中毒
- 低リン血症
- 鉄欠乏
- 甲状腺機能低下症
- 先天性メトヘモグロビン血症
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:4(cとd)
解説:非再生性とは、新しく血液を作れない状況をいいます。選択肢cが分かりやすいので、3と4に絞りたいです。甲状腺ホルモンが分泌不足による貧血だと考えると 非 再生性であると判断できると思います。
注意度:☆
タマネギ中毒
中毒の原因が除かれれば、一般的にもとに戻ります。
注意度:☆☆☆
低リン血症
赤血球が作られなくなるわけではないので、不適です。
重要度:☆☆☆
鉄欠乏
重要度:☆☆☆
甲状腺機能低下症
注意度:☆
先天性メトヘモグロビン血症
メトヘモグロビンとは酸素を運べないヘモグロビンをいいます。赤血球を作れなくなるわけではないので、不適になります。
問40
犬の脱毛症Xに関する記述として適切なのはどれか。
- 肢端部を中心とした脱毛がみられる。
- 強い掻痒が特徴的である。
- 非炎症性の疾患である。
- 去勢や不妊手術が誘因となる。
- コルチコステロイド製剤で治療する。
正答:3
解説:
注意度:☆☆☆
体幹 部を中心とした脱毛がみられる。
頭部と肢端部には通常脱毛は起こりません。
注意度:☆☆☆
強い掻痒がない のが特徴的である。
重要度:☆☆☆
非炎症性の疾患である。
注意度:☆☆☆
去勢や不妊手術が 治療の1つ となる。
原因ではありません。
注意度:☆
メラトニン で治療する。
問41
僧帽弁閉鎖不全症の心雑音が生じる心電図上の時相として最も適当なのはどれか。
- P波の開始から QRS群の開始まで
- QRS群の開始直後から QRS群の終了まで
- QRS群の開始直後から T波の終了まで
- T波の開始から T波の終了まで
- T波の終了から P波の開始まで
正答:3
解説:QRS波が心室の収縮期であることを考えると、選択肢2と3に絞られます。選択肢2はおそらく「連続性雑音」のことだと考えられるので、選択肢3で決まりです。
注意度:☆☆☆
P波の開始から QRS群の開始まで
注意度:☆☆☆
QRS群の開始直後から QRS群の終了まで
重要度:☆☆☆
QRS群の開始直後からT波の終了まで
注意度:☆☆☆
T波の開始からT波の終了まで
注意度:☆
T波の終了からP波の開始まで
問42
全身性高血圧の原因疾患として誤っているのはどれか。
- 肥大型心筋症
- 慢性腎臓病
- 原発性アルドステロン症
- 甲状腺機能亢進症
- 褐色細胞腫
正答:1
解説:原因ではなく、結果として「全身性高血圧」になることがあります。

にゃんこの血圧測定は難しいよね、、、僕は
心電モニターで血圧波形をみながら行っているよ!
みんなはどうやっているかな?
注意度:☆☆☆
肥大型心筋症
重要度:☆☆☆
慢性腎臓病
重要度:☆☆☆
原発性アルドステロン症
重要度:☆
甲状腺機能亢進症
重要度:☆☆☆
褐色細胞腫
問43
犬の過粘稠度症候群の原因疾患として適当なのはどれか。
- 多発性骨髄腫
- 慢性腎臓病
- 赤芽球癆
- 血管肉腫
- アイゼンメンガー症候群
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:2(aとe)
解説:「過粘稠度症候群」とは、”血液”の粘稠度が上がる病態をいいます。一般的に免疫グロブリンの上昇と、赤血球の増加によって引き起こされます。
選択肢aは容易に選べると思うので、消去法的に2になるだろうと思います。
重要度:☆☆☆
多発性骨髄腫
免疫グロブリン量が増える一般的な疾患です。
注意度:☆
慢性腎臓病
エリスロポエチンの低下によって、貧血になるため粘稠度は低下します。
注意度:☆☆☆
赤芽球癆
上記同様、貧血のため粘稠度は低下します。
注意度:☆
血管肉腫
考えにくいですね。。。
重要度:☆☆☆
アイゼンメンガー症候群
持続的な低酸素血症では、赤血球の産生が促され、そのような環境や状態に適応しようとします。その代償として血液の粘稠性が増すわけですね。
問44
犬の血管輪異常に関する記述として適当なのはどれか。
- 後天的に食道狭窄を引き起こす。
- 食道壁内の血管異常が原因となる。
- 頸部食道の狭窄が典型的である。
- 臨床徴候が離乳期から始まるのが特徴的である。
- 治療の第一選択はバルーン拡張術である。
正答:4
解説:選択肢も容易に正誤がつくので、容易な問題です。臨床でも診断できるように、知識の整理を行いましょう!
注意度:☆☆☆
先天的 に食道狭窄を引き起こす。
注意度:☆☆☆
食道壁内の血管異常が原因 ではない。
血管輪が物理的に食道の内腔を狭めてしまうことによって、食道の狭窄が起こります。
注意度:☆☆☆
心基底部 食道の狭窄が典型的である。
重要度:☆☆☆
臨床徴候が離乳期から始まるのが特徴的である。
注意度:☆
治療の第一選択は 外科手術 である。
問45
犬パルボウイルス感染症に関する記述として誤っているのはどれか。
- 糞便を介して伝播する。
- ウイルスは環境中で5か月以上感染性を保持する。
- 白血球増加症が特徴的である。
- 治療の主体は対症療法である。
- ワクチンで予防可能である。
正答:3
解説:選択肢も容易に正誤がつくので、容易な問題です。ワクチンが普及していてもなお、ちょこちょこ出会うので知識を整理しておきましょう!
重要度:☆☆☆
糞便を介して伝播する。
重要度:☆☆☆
ウイルスは環境中で5か月以上感染性を保持する。
注意度:☆☆☆
白血球 減少 症が特徴的である。
重要度:☆
治療の主体は対症療法である。
重要度:☆☆☆
ワクチンで予防可能である。
問46
犬の原発性免疫介在性血小板減少症に関する記述として適当なのはどれか。
- 主に1歳以下の若齢で発症する。
- 凝固亢進に伴う消費亢進により血小板が減少する。
- 活性化トロンボプラスチン時間の延長が特徴的である。
- 巨大血小板が認められる。
- 免疫抑制療法による寛解率は約10%と低い。
正答:4
解説:どの選択肢も正誤がつけやすいので、容易な問題です。
注意度:☆
主に 中高齢 で発症する。
注意度:☆
自己免疫による破壊をうけて 血小板が減少する。
注意度:☆
活性化トロンボプラスチン時間(APTT)の延長が特徴的 ではない。
血が固まるメカニズムには「一次止血」と「二次止血」があり、血小板減少によって「一次止血」の障害が生じます。
APTTは二次止血異常の際に変化する項目なので、一般的ではありません。
重要度:☆☆☆
巨大血小板が認められる。
骨髄から未熟な血小板が放出されることによって、大型血小板の出現が認められます。
注意度:☆
免疫抑制療法による 反応は比較的良い。
一般的に治療経過は良いと思います。
問47
猫の原発性アルドステロン症に関する記述として正しいのはどれか。
- 若齢猫に多い。
- 低クロール血症が認められる。
- 高カリウム血症が認められる。
- 両側の副腎萎縮が特徴的である。
- スピロノラクトンが治療に用いられる。
正答:5
解説:選択肢eが分かりやすいでの、解答はしやすいと思います。臨床的にはそれ以外の選択肢も重要なので合わせて頭に入れておきましょう!
注意度:☆☆☆
中高齢 猫に多い。
注意度:☆☆☆
低 カリウム 血症が認められる。
過剰のアルドステロンによって、カリウム排泄が促されて血中のカリウム濃度が低下します。
注意度:☆☆☆
高 ナトリウム 血症が認められる。
カリウムとは反対に、ナトリウムの”再吸収”が促され血中のナトリウム濃度は増加します。
注意度:☆
片側の副腎腫瘍(腺腫または癌)が特徴的である。
重要度:☆☆☆
スピロノラクトンが治療に用いられる。
問48
犬の免疫介在性(特発性)多発性関節炎に関する記述として最も適切なのはどれか。
- 全身性の発熱がみられる。
- 関節の骨および軟骨の変形を伴う。
- 関節液中のリンパ球が増加する。
- リウマチ因子の陽性が確定診断に必要となる。
- 生存期間中央値は1年に満たない。
正答:1
解説:「免疫介在性(特発性)多発性関節炎(IMPA)」ですね。選択肢bやdが間違える選択肢だと思いますが、全身性の発熱で鑑別する必要のある重要な疾患です。
重要度:☆☆☆☆☆
全身性の発熱がみられる。
注意度:☆☆☆
関節の骨および軟骨の変形を 伴わない。
特に手根関節・足根関節が多いです。大型犬では肘関節や膝関節も起こりえます。
注意度:☆
関節液中の 好中球 が増加する。
好中球が増えてはいますが、細菌性ではないですよ!
注意度:☆☆☆
リウマチ因子の陽性が確定診断の 補助になる。
関節液を”複数”関節から採取して、外観、粘稠度、細胞数、細胞分類(好中球主体かリンパ球主体か)を評価し塗抹検査で細菌性を否定できれば良いですね!
注意度:☆
予後は良好で、免疫抑制療法に反応する。
問49
猫の糖尿病に関する記述として誤っているのはどれか。
- 肥満が発症の危険因子となる。
- 低張尿がみられる。
- 血中フルクトサミン濃度が増加する。
- 高タンパク・低炭水化物食の給与が推奨される。
- 末梢神経障害は血糖管理により改善する。
正答:2
解説:
重要度:☆☆☆
肥満が発症の危険因子となる。
注意度:☆
等 〜 高張尿 がみられる。
尿細管側に糖が出て浸透圧利尿により尿量が増加します。少なくても低張尿にはなりません。
重要度:☆☆☆
血中フルクトサミン濃度が増加する。
重要度:☆
高タンパク・低炭水化物食の給与が推奨される。
重要度:☆☆☆
末梢神経障害は血糖管理により改善する。
問50
猫ヘモプラズマ症およびその病原体に関する記述として誤っているのはどれか。
- 重複感染すると重症化する。
- 再生性貧血が認められる。
- 赤血球表面に寄生する。
- アミノグリコシド系抗菌薬が有効である。
- 治療後に不顕性キャリアになることがある。
正答:4
解説:選択肢の正誤がつけやすいので、容易な問題です。
重要度:☆☆☆
重複感染すると重症化する。
重要度:☆☆
再生性貧血が認められる。
重要度:☆☆☆☆☆
赤血球表面に寄生する。
注意度:☆
テトラサイクリン系 抗菌薬が有効である。
ドキシサイクリンが現場で利用されると考えています。
重要度:☆☆☆
治療後に不顕性キャリアになることがある。
問51
猫の特発性膀胱炎に関する記述として誤っているのはどれか。
- 発症年齢のピークは2~6歳である。
- 肥満はリスク因子となる。
- 排尿痛がみられる。
- 適切に治療しなければ徐々に悪化する。
- 再発予防のために飲水量を増加させる。
正答:4
解説:選択肢の正誤がつけやすいので、容易な問題です。
重要度:☆☆☆
発症年齢のピークは2~6歳である。
重要度:☆☆☆
肥満はリスク因子となる。
重要度:☆☆☆
排尿痛がみられる。
注意度:☆
適切に治療しなくても徐々に良化する可能性がある。
少なくとも、慢性進行性の疾患ではありません。
重要度:☆☆☆
再発予防のために飲水量を増加させる。
問52
猫の排泄に関する問題行動の記述として正しいのはどれか。
- スプレー行動は未去勢雄にしか見られない。
- 不適切な排泄の問題行動は若齢の雄に特に多い。
- トイレを使わない主な原因は身体的問題とトイレの環境にある。
- 排泄問題に薬物療法は効果がない。
- 排泄を失敗した場所は、反省を促すため排泄物の臭いを残す。
正答:3
解説:
注意度:☆☆☆
スプレー行動は未去勢雄 でなくても見られる。
去勢の有無、オスメスに関わらずスプレー行動は見られます。
注意度:☆☆☆
不適切な排泄の問題行動は 年齢や性別に関係なく起こる。
重要度:☆☆☆
トイレを使わない主な原因は身体的問題とトイレの環境にある。
注意度:☆☆☆
排泄問題に薬物療法は 有効な場合がある。
抗不安薬やフェロモン剤の使用により改善することがあります。
注意度:☆
排泄を失敗した場所は、完全に除去する。
問53
第四胃捻転の牛に投与すべき輸液剤として最も適当なのはどれか。
- カルシウム液
- ブドウ糖液
- キシリトール液
- 炭酸水素ナトリウム液
- 生理食塩液
正答:5
解説:「第四胃捻転」では代謝性アルカローシスが起こるため、クロールを補える生理食塩水の投与が有効です。
注意度:☆
カルシウム液
注意度:☆
ブドウ糖液
注意度:☆☆☆
キシリトール液
ケトーシスの治療薬として利用されます。
注意度:☆
炭酸水素ナトリウム液
代謝性アシドーシスを補正するために利用されます。
重要度:☆☆☆
生理食塩液
生理食塩水とはいうもののクロール(Cl−)の量が全然”生理的”ではないので、小動物臨床では好んで使われません。「乳酸リンゲル液」が最も一般的だと考えています。
問54
ビタミンA過剰により生じる牛の疾病はどれか。
- 夜盲症
- 大脳皮質壊死症
- 骨軟化症
- ハイエナ病
- くる病
正答:4
解説:何度も過去に出題されている問題ですね。
注意度:☆
夜盲症
ビタミンAの欠乏症による症状です。
注意度:☆
大脳皮質壊死症
ビタミンB1(チアミン)欠乏による症状です。
注意度:☆
骨軟化症
ビタミンD欠乏症です。
重要度:☆☆☆
ハイエナ病
注意度:☆
くる病
ビタミンD欠乏症です。
問55
牛の第一胃アシドーシスに関する記述として適切なのはどれか。
- 第一胃内のグラム陰性菌が死滅してエンドトキシンが放出される。
- 急性のアシドーシスでは第一胃内の酢酸が増加する。
- 第一胃粘膜の損傷により重度の貧血が認められる。
- 治療には消泡剤の経口投与が有効である。
- 予防として濃厚飼料の多給を避ける。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:2(aとe)
解説:選択肢dとeの正誤がつけやすいので、解答は容易です。
重要度:☆☆☆
第一胃内のグラム陰性菌が死滅してエンドトキシンが放出される。
血管を巡って、「肝膿瘍」や「蹄葉炎」になるリスクがあります。
注意度:☆
急性のアシドーシスでは第一胃内の D型乳酸 が増加する。
注意度:☆
第一胃粘膜の損傷による重度の貧血は 認められない。
注意度:☆
治療には消泡剤の経口投与が有効 ではない。
重要度:☆☆☆
予防として濃厚飼料の多給を避ける。
問56
牛の白筋症に関する記述として適当なのはどれか。
- ビタミンEおよびコバルトの欠乏により発生する。
- 骨格筋型では起立不能などの運動器障害が起こる前に発熱を認める。
- 血中 CK、AST、LDH活性値の測定が診断に有用である。
- 心筋型は早期治療により予後良好である。
- 生後 24 時間以内の初乳給与で予防できる。
正答:3
解説:選択肢1が紛らわしいと思われますが、選択肢3が分かりやすいので、解答は容易です。
注意度:☆☆☆☆☆
ビタミンEおよび セレン の欠乏により発生する。
注意度:☆☆☆
骨格筋型では起立不能などの運動器障害が起こる前に発熱を 認めない。
重要度:☆☆☆
血中 CK、AST、LDH活性値の測定が診断に有用である。
注意度:☆☆☆
心筋型は早期治療により予後 不良 である。
注意度:☆
生後 24 時間以内の初乳給与で予防 できない。
「白筋症」は若齢個体に起こる、栄養性の筋変性症です。
問57
X線検査において呼気時にのみ異常が認められる疾患として最も適切なのはどれか。
- 軟口蓋過長症
- 咽頭虚脱
- 気管支軟化症
- 胸膜炎
- 気胸
正答:3
解説:鼻咽頭・咽喉頭の部分が狭まると吸気時に、胸部気管の領域が狭まると呼気時に喘鳴が生じます。
本問では選択肢1・2が咽喉頭部の疾患なので除外できて、胸部気管の疾患である3が正解になります。選択肢4・5は喘鳴が特徴的な所見ではありません。
注意度:☆
軟口蓋過長症
吸気時に異常が認められます。
注意度:☆
咽頭虚脱
上記と同様に、吸気時に異常が認められます。
重要度:☆☆☆
気管支軟化症
呼気時の胸腔内圧に気管支が負けて、内腔が狭まります。
注意度:☆
胸膜炎
注意度:☆
気胸
問58
超音波検査で無エコー源性に描出されるのはどれか。
- 肺水腫
- 肺気腫
- 脂肪腫
- 脂肪肝
- 肝嚢胞
正答:5
解説:液体成分が無エコー源性に描出されます。超音波はガス(空気)に反射されてしまうため、その先を描出することができません。
注意度:☆☆
肺水腫
「肺水腫」では貯留物が間質や肺胞内に溜まっているので、「胸水」とは異なります。
注意度:☆
肺気腫
注意度:☆
脂肪腫
注意度:☆
脂肪肝
重要度:☆☆☆
肝嚢胞
他にも腎嚢胞も同様に見えますね。
問59
開放性骨折に関する記述として適当なのはどれか。
- 複雑骨折ともいう。
- 徹底的な洗浄と壊死組織の除去を行う。
- 感染領域の骨欠損部には皮質骨移植を行う。
- 軟部組織の血行があれば骨組織への血行温存は必要ない。
- 患部の感染が制御されるまでは固定しない。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:1(aとb)
解説:選択肢bを選び、選択肢1と3に絞れると良いです。
重要度:☆☆☆
複雑骨折ともいう。
重要度:☆☆☆
徹底的な洗浄と壊死組織の除去を行う。
注意度:☆☆☆
感染領域の骨欠損部には皮質骨移植を 行わない。
感染がコントロールできていなければ、逆に悪化するリスクがあります。
注意度:☆☆☆
軟部組織の血行があっても 骨組織への血行温存は必要である。
血行がなければ治癒過程が進まないので、骨組織への血行温存は必要不可欠です。
注意度:☆
患部の感染が制御 されなくいても固定する。
創外固定が第一選択になります。
完全に骨が露出しているものは分かりやすいですが、Gustilo-Anderson分類のⅠ型、いわゆる骨折端が一度皮膚を貫通してからすぐ元に戻ったケースでは注意が必要です。
骨折を疑った場合は、必ず「穿孔痕」を探しましょう!
問60
前庭障害の臨床徴候として適当なのはどれか。
- 捻転斜頸
- 視覚障害
- 企図振戦
- てんかん発作
- 眼振
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:2
解説:過去にも出題されていますし、選択肢の正誤もつけやすい容易な問題です。
重要度:☆☆☆
捻転斜頸
注意度:☆☆☆
視覚障害
目自体の障害か、眼神経の障害により生じます。
注意度:☆☆☆
企図振戦
小脳障害による典型的な症状です。
注意度:☆
てんかん発作
大脳皮質の障害によって起こる症状です。
重要度:☆☆☆
眼振
問61
犬の脊髄梗塞に関する記述として適当なのはどれか。
- 線維軟骨塞栓症が主な原因となる。
- 急性に発症する。
- 発症後進行性に悪化する。
- 顕著な疼痛を示す。
- 診断には CT検査が最も有用である。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:1(aとb)
解説:選択肢eを選びたくなる気持ちは理解できますが、神経系の評価にCT検査は限界があります。塞栓することがわかっていれば、急に症状が出ることも想像がつくと思います。
重要度:☆☆☆☆☆
線維軟骨 塞栓症が主な原因となる。
塞栓が原因で、神経の虚血性壊死が生じます。
重要度:☆☆☆☆☆
急性に発症する。
注意度:☆☆☆
進行性 ではない。
注意度:☆☆☆☆☆
顕著な疼痛を 示さない。
注意度:☆☆☆
診断には MRI 検査が最も有用である。
神経系に関しては、MRI検査が有用です。
問62
犬の上皮小体腫瘍切除後に好発する合併症の治療として適当なのはどれか。
- グルコースの投与
- 生理食塩液の投与
- ビタミンD製剤の投与
- カルシウム製剤の投与
- 甲状腺ホルモン剤の投与
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:4(cとd)
解説:上皮小体がパラソルモンを分泌する器官であることが分かっていれば、摘出によって低カルシウム血症になる可能性があると判断ができます。
血中のカルシウム濃度が上げる薬剤は選択肢cとdなので、迷うこともないと思います。
注意度:
グルコースの投与
注意度:
生理食塩液の投与
注意度:☆☆☆
ビタミンD製剤の投与
重要度:☆☆☆
カルシウム製剤の投与
注意度:☆
甲状腺ホルモン剤の投与
甲状腺と上皮小体は近くにある組織ですが、その働きはかなり異なります。
問63
犬の肘関節形成不全に含まれる病態はどれか。
- 肘突起癒合不全(UAP: Ununited Anconeal Process)
- 上腕骨外側上顆骨折
- 先天性肘関節脱臼
- 橈骨頭脱臼
- 内側鉤状突起離断(FCP: Fragmented Coronoid Process)
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:2(aとe)
解説:過去にも出題があるので、過去問を解いていれば容易です。
「肘関節 形成不全」はいずれの病態も、橈骨と尺骨の同期しない成長が原因で生じます。
肘関節形成不全の病態
重要度:☆☆☆
肘突起癒合不全(UAP: Ununited Anconeal Process)
注意度:☆
上腕骨外側上顆骨折
注意度:☆
先天性肘関節脱臼
注意度:☆
橈骨頭脱臼
重要度:☆☆☆
内側鉤状突起離断(FCP: Fragmented Coronoid Process)
問64
犬の上腕骨外側アプローチの際、損傷するとナックリングを生じるのはどれか。
- 正中神経
- 橈骨神経
- 尺骨神経
- 迷走神経
- 筋皮神経
正答:2
解説:手を伸ばすのに必要な筋肉(伸筋群)を支配しているのは「橈骨神経」です。過去に出題があります。
注意度:☆
正中神経
内側アプローチで注意が必要な神経です。
重要度:☆☆☆
橈骨神経
注意度:☆
尺骨神経
内側アプローチで注意が必要な神経です。
注意度:
迷走神経
迷走神経は内臓性の感覚神経と運動神経なので、末梢の筋肉(体性)へは分岐していません。
注意度:☆
筋皮神経
内側アプローチで注意が必要な神経です。
問65
猫の巨大結腸症に関する記述として最も適当なのはどれか。
- 大腸腫瘍が主な原因である。
- 慢性経過により結腸無力症となる。
- 診断には超音波検査が有効である。
- 治療として切除するのは結腸全長の50%を上限とする。
- 予防として止瀉薬が有効である。
正答:2
解説:選択肢の正誤がつけやすいので、容易な問題です。
注意度:☆☆☆
大腸腫瘍が主な原因では ない。
重要度:☆☆☆
慢性経過により結腸無力症となる。
注意度:☆☆☆
診断には 腹部X線 検査が有効である。
注意度:☆☆☆
治療として切除するのは結腸全長の50% が上限ではない。
外科的には結腸”亜”全摘出が適応になるので、50%どころかそのほとんどを摘出することになります。
注意度:☆
予防として 瀉下薬 が有効です。
フードを高繊維のものにしたり、いわゆる下剤を使って便を柔らかくする必要があります。止瀉薬はさらに便が固くなり悪化するので禁忌です。
問66
犬の脂肪腫に関する記述として適切なのはどれか。
- 若齢の小型犬に多い。
- 発生部位や大きさにかかわらず臨床徴候を示さない。
- 辺縁部切除で摘出可能である。
- 放置すると悪性転化する。
- ワクチン接種が原因となる。
正答:3
解説:選択肢cが分かりやすいので、解答は容易です。
注意度:☆☆
中高齢の大型犬に比較的 多い。
若齢犬では、全くみないですね、、、
注意度:☆
発生部位や大きさによって臨床徴候を示すことがある。
重要度:☆☆☆
辺縁部切除で摘出可能である。
注意度:☆☆☆
放置しても悪性転化しない。
注意度:☆
ワクチン接種が原因 ではない。
問67
胃拡張捻転症候群の重症例で低血圧が生じる原因として適当でないのはどれか。
- 嘔吐による脱水
- 静脈還流の低下
- 敗血症性ショック
- 不整脈
- 心筋虚血
正答:1
解説:捻転することによる静脈還流障害により低血圧が生じます。
注意度:☆
嘔吐による脱水
重要度:☆☆☆
静脈還流の低下
重要度:☆☆☆
敗血症性ショック
捻転により胃が壊死することがあります。
重要度:☆☆☆
不整脈
重要度:☆☆☆
心筋虚血
血流が停滞しているので虚血に陥ります。
問68
全耳道切除術において特に損傷に注意すべき神経はどれか。
- 反回神経
- 三叉神経
- 迷走神経
- 顔面神経
- 舌下神経
正答:4
解説:過去に出題があります。容易です。
注意度:☆
反回神経
注意度:☆
三叉神経
注意度:☆
迷走神経
重要度:☆☆☆
顔面神経
注意度:☆
舌下神経
問69
馬において内視鏡検査が最も診断に有用なのはどれか。
- 寄生虫性動脈瘤
- 喉嚢真菌症
- 水胸症
- 腹膜炎
- 腸重積
正答:2
解説:喉嚢は内視鏡で確認が可能です。
注意度:☆
寄生虫性動脈瘤
重要度:☆☆
喉嚢 真菌症
注意度:☆
水胸症
注意度:☆
腹膜炎
注意度:☆
腸重積
問70
馬の胃潰瘍に関する記述として適切なのはどれか。
- 運動とは無関係に発症する。
- 子馬よりも成馬の方が重症化しやすい。
- 腺部よりも無腺部に好発する。
- 確定診断には内視鏡検査を行う。
- 治療には非ステロイド系抗炎症薬が有効である。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:4(cとd)
解説:
注意度:☆☆☆
運動と 関係がある。
注意度:☆☆☆
子馬 の方が重症化しやすい。
重要度:☆☆☆
腺部よりも無腺部に好発する。
重要度:☆☆☆
確定診断には内視鏡検査を行う。
注意度:☆
治療には プロトンポンプ阻害薬やH₂ブロッカー が有効である。
問71
牛の尿腟に関する記述として適切なのはどれか。
- 肥満傾向の未経産牛で発生が多い。
- 特定の品種で高率に発症する。
- 強い怒責を繰り返す。
- 長期化すると子宮頸管炎を併発する。
- 交配前の腟洗浄で受胎可能となる。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:5(dとe)
解説:選択肢の正誤が容易に判断できるので、容易です。
注意度:☆☆☆
削痩 傾向の 高齢 経産牛で発生が多い。
過去に問われているので、覚えておきましょう!
注意度:☆☆
品種特異性はない。
注意度:☆☆
強い怒責を繰り返さない。
重要度:☆☆☆
長期化すると子宮頸管炎を併発する。
重要度:☆☆☆
交配前の腟洗浄で受胎可能となる。
問72
雄の夏季不妊症に関する記述として適切なのはどれか。
- 牛や豚で見られる。
- 造精機能には影響がない。
- 血中テストステロン濃度の測定が診断に有用である。
- 性腺刺激ホルモン放出ホルモンで治療する。
- 繰り返すと生殖器に炎症や組織の癒着が生じる。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:2
解説:過去問をやっていたら、間違えない問題だと思います。選択肢も悪意はなさそうで、比較的正誤はつけやすいです。
注意度:☆☆☆
牛や豚で見られる。
注意度:☆☆☆
造精機能に影響が ある。
注意度:☆☆☆
血中テストステロン濃度の測定が診断に有用 ではない。
注意度:☆
畜舎の換気や全身への散水など で治療する。
重要度:☆☆☆
繰り返すと生殖器に炎症や組織の癒着が生じる。
問73
牛の子宮内膜炎に関する記述として誤っているのはどれか。
- 経腟的に細菌感染することで発症する。
- 腟検査や子宮洗浄液を用いて診断する。
- 発情期における頸管粘液のpHは正常牛より低くなる。
- 治療として子宮内にポビドンヨード液を注入する。
- 機能性黄体を有する場合にはPGF₂αの投与が有効である。
正答:3
解説:過去にも似たような問題が出題されています。
重要度:☆☆☆
経腟的に細菌感染することで発症する。
重要度:☆☆☆
腟検査や子宮洗浄液を用いて診断する。
注意度:☆
発情期における頸管粘液のpHは正常牛より 高く なる。
重要度:☆
治療として子宮内にポビドンヨード液を注入する。
重要度:☆☆☆
機能性黄体を有する場合にはPGF₂αの投与が有効である。
問74
豚の発情と妊娠に関する記述として正しいのはどれか。
- 季節繁殖動物である。
- 1発情周期の長さは平均32日である。
- 発情持続時間は平均50時間である。
- 排卵はLHサージから10~15時間後に起こる。
- 平均妊娠期間は90日である。
正答:3
解説:選択肢1・2・5は正誤をつけられると思います。選択肢3と4の判断は難しいですね。
注意度:☆
季節繁殖動物 ではない。
注意度:☆
1発情周期の長さは平均 21 日である。
重要度:☆☆
発情持続時間は平均50時間である。
注意度:☆☆
排卵はLHサージから 約 40 時間後に起こる。
注意度:☆
平均妊娠期間は 115 日である。
問75
ウサギの特性として正しいのはどれか。
- 乳頭は1対である。
- 自然排卵動物である。
- 偽好酸球を持つ。
- マクロライド系抗菌薬の経口投与は合併症を生じる。
- サリドマイドに感受性がない。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:4(cとd)
解説:選択肢bとcで正誤が容易につくと思うので、解答は容易だと思います。
注意度:☆☆
乳頭は 4 対である。
1対なのは「モルモット」先輩です。
注意度:☆
交尾 排卵動物である。
重要度:☆☆☆
偽好酸球を持つ。
重要度:☆☆☆
マクロライド系抗菌薬の経口投与は合併症を生じる。
ウサギに対してのマクロライド系抗菌薬の使用は禁忌です。
注意度:☆
サリドマイドに感受性が ある。
問76
げっ歯類の外科的処置の際に適切な全身麻酔薬はどれか。
- ペントバルビタール
- エーテル
- アバチン(トリブロモエタノール)
- ケタミン+アセプロマジン
- イソフルラン
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:5(dとe)
解説:ペントバルビタールもエーテルも麻酔管理での使用はありません。アバチンに至っては聞いたことさえありません。
注意度:☆
ペントバルビタール
注意度:☆
エーテル
注意度:☆
アバチン(トリブロモエタノール)
注意度:☆
ケタミン+アセプロマジン
重要度:☆☆☆
イソフルラン
一般的な吸入麻酔薬です。
問77
魚類の寄生虫病と特徴的な病変の組合せとして適当なのはどれか。
- コイのダクチロギルス症 ー 体側筋にシスト形成
- カンパチのパラデオンタシリックス症 ー 虫卵による鰓弁の血管の閉塞
- ブリのベネデニア症 ー 腹部の膨満
- マダイのロンギコラム症 ー 鰓の貧血
- トラフグのカリグス症 ー 鰓弁の棍棒化
正答:2
解説:魚の血管に寄生する寄生虫として、印象に残しておきましょう。
注意度:☆☆☆
コイのダクチロギルス症 ー 鰓弁の棍棒化
「”体側”筋にシスト形成」で有名なのは、コイの「ミクソボルス症」です。
重要度:☆☆
カンパチのパラデオンタシリックス症 ー 虫卵による鰓弁の血管の閉塞
この寄生虫は血管内寄生する住血吸虫の仲間のようです。
注意度:☆☆☆
ブリのベネデニア症 ー 体表の擦れ
いわゆる、はだむしの寄生による疾患です。
注意度:☆☆☆
マダイのロンギコラム症 ー 肛門の発赤
直腸寄生のため、外見上の所見はみられません。重度の寄生によって症状を示します。
また鰓の貧血が生じるのは「ヘテロボツリウム」でしょうか。
注意度:☆
トラフグのカリグス症 ー 体表の擦れ
問78
魚類のノカルジア症に関する記述として正しいのはどれか。
- サケ科魚類に特有の感染症である。
- 原因菌は弱抗酸性である。
- 体表に膨隆患部が形成される。
- 我が国での発生報告はない。
- 有効な治療法はない。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
正答:3(bとc)
解説:選択肢bの正誤はつけやすいので、選択肢aとcのどちらかで迷えれば良いと思います。
注意度:☆☆☆
サケ科魚類に特有の感染症 ではない。
ブリやカンパチの細菌性感染症です。
重要度:☆☆☆
原因菌は弱抗酸性である。
重要度:☆☆☆
体表に膨隆患部が形成される。
知っておきましょう!
注意度:☆
我が国での発生報告は ある。
注意度:☆
有効な治療法は ある。
抗菌薬の投与が有効です。
問79
サケ科魚類の伝染性造血器壊死症の特徴的な症候はどれか。
- 筋節に沿ったV字状出血
- 脊椎側湾
- 鰓の褪色・びらん
- 頭部の白色腫瘤形成
- 眼球の白濁
正答:1
解説:
重要度:☆☆☆
筋節に沿ったV字状出血
注意度:☆
脊椎側湾
ブリの「ミクソボルス症」による典型的な症状です。
注意度:☆
鰓の褪色・びらん
「Flavobacterium columnare 」によるカラムナリス病や、「Flavobacterium branchiophilum 」による細菌性鰓病が挙げられます。
注意度:☆
頭部の白色腫瘤形成
注意度:☆
眼球の白濁
問80
ブリに多くのカタクチイワシの生餌を含む飼料を連続給餌すると起こる疾患はどれか。
- ビタミンA欠乏症
- ビタミンB1欠乏症
- ビタミンC欠乏症
- ビタミンD欠乏症
- ビタミンE欠乏症
正答:2
解説:カタクチイワシなどの生餌には「チアミナーゼ」という酵素が含まれており、これがビタミンB₁(チアミン)を分解するため、欠乏症に陥ります。
注意度:☆
ビタミンA欠乏症
重要度:☆☆
ビタミンB1欠乏症
注意度:☆
ビタミンC欠乏症
注意度:☆
ビタミンD欠乏症
注意度:☆
ビタミンE欠乏症













