総論
内毒素と外毒素
グラム染色の流れ
- クリスタルバイオレット
- 細胞壁を紫色に染める。
- ルゴール液
- 紫色を固定する。
- アルコール
- グラム陰性菌の外膜を溶かし、脱色する。
- サフラニン液
- グラム陰性菌をピンク色に染める。
薬剤耐性のメカニズム
細菌の薬剤耐性を獲得するには、4つのメカニズムがあります。
- 薬剤の不活性化
- 薬剤の作用点を変化
- 薬剤を排出
- 薬剤を入れない
ポーリンは、グラム陰性菌に存在する外膜タンパク質で、外来物質の取り込みに関与しています。当然、ポーリンが減れば、細菌内に入る薬剤の量は少なくなりますよね。
ポーリンは、排出路ではない!ってのが重要です!!
嫌気性と好気性
ここでいう”気”とは、空気のことです。
嫌気性菌は、いわば「空気が嫌いな菌」、好気性菌は「空気が好きな菌」となりますね。
この嫌気性菌の中には2つ種類があります。
- 通性嫌気性菌
- 偏性嫌気性菌
偏性嫌気性菌とは、「偏って空気が嫌いな菌」ってことなので空気があたると死滅します。代表例がクロストリジウム属菌ですよね。
反対に通性嫌気性菌とは、空気があってもなくても生きていける細菌になっています。
ウマさん
どうして、通性嫌気性なの?通性好気性はダメなのかな?
Nekoyasiki
通性嫌気性菌は、嫌気呼吸がメインで好気呼吸がサブみたいな感じです。
好気性菌はおそらく、嫌気呼吸が苦手なんでしょうな。
酸素がないと生きていけない
好気性菌は酸素が好きな菌と説明しましたが、、、実際には酸素がないと死んでしまいます。。。
面倒なことに酸素濃度が高ければ高いほど良いわけではなく、
細菌によってちょうどよい酸素濃度があるらしいのです。
例えば、”微”好気性菌では空気中よりちょっと低い濃度(2〜10%程度)で最も発育します。
ウマさん
大気中の酸素濃度っていくつ?
Nekoyasiki
大気中の酸素濃度は21%ぐらいです!
ほんの豆知識ですが、動物病院で使用されているICUの酸素濃度は当然21%より下がりません。呼吸が苦しいのに21%より下げるのは、狂っていますね笑