総論
内毒素と外毒素
エンドトキシンに関わるのは「グラム陰性菌のリポ多糖(LPS)」です。LPSは内毒素の原因になります。
内毒素(エンドトキシン)・・・グラム陰性菌の外膜(LPS)。
外毒素(エキソトキシン)・・・グラム陽性菌が細胞外に分泌する毒素。毒性は強いがタンパク質なので熱に弱い。
グラム陽性菌と陰性菌の模式図
![](https://nekoyasiki-hub.com/wp-content/uploads/2023/12/段落テキスト.jpg)
グラム染色の流れ
- クリスタルバイオレット
- 細胞壁を紫色に染める。
- ルゴール液
- 紫色を固定する。
- アルコール
- グラム陰性菌の外膜を溶かし、脱色する。
- サフラニン液
- グラム陰性菌をピンク色に染める。
薬剤耐性のメカニズム
細菌の薬剤耐性を獲得するには、4つのメカニズムがあります。
- 薬剤の不活性化
- 薬剤の作用点を変化
- 薬剤を排出
- 薬剤を入れない
ポーリンは、グラム陰性菌に存在する外膜タンパク質で、外来物質の取り込みに関与しています。当然、ポーリンが減れば、細菌内に入る薬剤の量は少なくなりますよね。
ポーリンは、排出路ではない!ってのが重要です!!