哺乳類家畜の中枢神経系に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

75回 A問題 問4

難易度:易

哺乳類家畜の中枢神経系に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 成体の小脳は胎子期の菱脳に由来する。
  2. 上衣細胞は脈絡叢を形成して脳脊髄液を産生する。
  3. 橋に動眼神経運動核が存在する。
  4. 後位胸髄では馬尾がつくられる。
  5. 海馬は新皮質(等皮質)である。

1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e


選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
選択肢 d , e が不正解だと判断できれば、正答率を50%まで上げられます。

重要度:☆
成体の小脳は胎子期の菱脳に由来する。

重要度:☆☆☆
上衣細胞は脈絡叢を形成して脳脊髄液を産生する。

重要度:☆☆☆
中脳に動眼神経運動核が存在する。

中脳:「動眼神経核」「滑車神経核」
橋:「三叉神経核」「外転神経核」「顔面神経核」「内耳神経核」
延髄:「舌咽神経核」「迷走神経核」「副神経核」「舌下神経核」

え?!嗅神経と視神経の中枢はどこにあるの?

結論:嗅神経の中枢は「嗅球」、視神経の中枢は「後頭葉」に存在します。国家試験でも出題されているので、他の脳神経と異なることを頭の片隅においておきましょう!

重要度:☆☆☆
後位髄では馬尾がつくられる。

重要度:☆☆☆
海馬は旧皮質である。

一般的に等皮質か”非”等皮質に分けられます。

新皮質(等皮質)は、6層構造を形成する大脳皮質で前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉です。ちなみにですが、前頭葉と頭頂葉を分けているのが「中心溝(ローランド溝)」で前頭葉と側頭葉を分けているのが「外側溝(シルビウス溝)」です。

類題で中枢神経に強くなろう!