73回 A問題 問7
難易度:並
哺乳類家畜の中枢神経系に関する記述として正しいのはどれか。
- 脊髄神経節の神経節細胞は双極神経細胞に分類される。
- 胎子期の外套層翼板は運動性領域を形成する。
- 小脳の背側は前丘と後丘に区分される。
- 脳の腹側観において、漏斗の吻側に視交叉が位置する。
- 側脳室と第三脳室の間に中脳水道が存在する。
選択肢を吟味しよう!
注意度:☆☆
脊髄神経節の神経節細胞は偽単極神経細胞に分類される。
感覚ニューロンは、「偽単極神経細胞」か「双極性神経細胞」のどちらかです。
感覚性神経節である「脊髄神経節」「三叉神経節」に存在している感覚ニューロンは偽単極神経細胞と言われています。もう一つの双極性神経細胞はマイナーな細胞で「ラセン神経節(聴覚)」や「網膜の双極細胞(視覚)」に存在しています。
一方、多極性神経細胞は「大脳皮質のニューロン」「運動ニューロン」が属しており、最も一般的な神経細胞です。あの「介在ニューロン」も多極性神経細胞です。
この問題は解けませんが、、、
運動ニューロンは脊髄や脳幹などの「中枢」に存在しているのに対し、感覚ニューロンは「神経節」に存在していることを考えると少しは想像しやすいと思います。
注意度:☆
胎子期の外套層翼板は知覚性領域を形成する。
知らなくても良いです。ちなみに基板が運動性領域を形成します。
注意度:☆☆☆
中脳の背側は前丘と後丘に区分される。
この選択肢を選んではいけません。知っていてほしい知識です。
重要度:☆☆
脳の腹側観において、漏斗の吻側に視交叉が位置する。
正解です。
注意度:☆☆☆
第三脳室と第四脳室の間に中脳水道が存在する。
この選択肢を選んではいけません。知っておいてほしい知識です。