73回 A問題 問3
難易度:難
哺乳類家畜の骨に関する記述として正しいのはどれか。
- 緻密骨のオステオン層板の中心をフォルクマン管が貫く。
- 第一腰椎は前肋骨窩をもつ。
- 距骨と踵骨は骨結合で互いに癒合する。
- 馬と牛の膝蓋骨内側には軟骨突起がみられる。
- 橈骨の近位端は肘頭となる。
選択肢を吟味しよう!
解説のポイント:
選択肢4を一発で当てるのはかなり難しいです。消去法で正解するのが自然な流れですが、選択肢1と2で悩む人も多いと思います。選択肢1と2をしっかり正誤を判断できるようになりましょう!選択肢2は臨床的には重要ですよ!
重要度:☆☆☆
緻密骨のオステオン層板の中心を中心管が貫く。
骨と平行に貫いている中心管を通称:ハバース管と言います。一方で骨を横断する貫通管を通称:フォルクマン管と言います。
![](https://nekoyasiki-hub.com/wp-content/uploads/2022/10/段落テキスト-5-800x473.png)
重要度:☆☆☆
第七頚椎は後肋骨窩をもつ。
腰椎には、肋骨窩はありません。X線画像で椎体の数を数える際に重要になります。以下の画像は犬を意識した模式図です。
![](https://nekoyasiki-hub.com/wp-content/uploads/2022/10/1-800x473.png)
重要度:☆☆
距骨と踵骨は骨結合で互いに癒合しない。
重要度:☆
馬と牛の膝蓋骨内側には軟骨突起がみられる。
へぇ。
重要度:☆☆☆
尺骨の近位端は肘頭となる。