犬の脳炎に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

72回 B問題 問51

難易度:並

犬の脳炎に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 壊死性髄膜脳炎はジステンパーウイルスの感染が関与する。
  2. 壊死性髄膜脳炎には播種型、巣状型、眼型がある。
  3. 壊死性髄膜脳炎はパグに好発する。
  4. 肉芽腫性髄膜脳炎は MRI 検査で確定診断できる。
  5. 肉芽腫性髄膜脳炎では脳脊髄液中に抗アストロサイト抗体が高率に検出される。

選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
壊死性髄膜脳炎(NME)と肉芽腫性髄膜脳炎(GME)という、似て非なる2つの病気を知りましょう!

重要度:☆
壊死性髄膜脳炎はジステンパーウイルスの感染が関与していない

関与は否定的らしいです。

重要度:☆☆
肉芽腫性髄膜脳炎には播種型、巣状型、眼型がある。

重要度:☆☆☆
壊死性髄膜脳炎はパグに好発する。

パグの体皮のように、脳がとろけます。

重要度:☆☆
肉芽腫性髄膜脳炎は 脳生体検査(脳生検)で確定診断できる。

重要度:☆☆☆
壊死性髄膜脳炎では脳脊髄液中に抗アストロサイト抗体が高率に検出される。

いずれも自己免疫による疾患であると言われていますが、アストロサイトに対する抗体が検出されるのは「壊死性」髄膜脳炎です。

アストロサイトとは「星状膠細胞」のことです。

MRIに用いられる造影剤は、「ガドリニウム」(商品名:オムニスキャン)です。覚えましょう!

壊死性髄膜脳炎(NME)に関してはこちらの問題から!

肉芽腫性髄膜脳炎(GME)に関してはこちらの問題から!