71回 B問題 問66
難易度:易
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆☆☆
小型犬での発生が多い。
大型犬で多いのは「股関節形成不全(股異形成)」です。
重要度:☆☆☆
通常片側性に発生する。
「股関節形成不全(股異形成)」は両側性に生じます。
重要度:☆☆☆
遺伝の関与が指摘されている。
重要度:☆☆☆
大腿骨頭に虚血性壊死が生じる。
重要度:☆☆☆
通常保存療法で治癒しない。
この選択肢は選んではいけません。
不可逆的な病態なので保存療法で完治はしません。大腿骨頭切除術が適用になります。
解説
大腿骨頭壊死のことです。
鑑別が重要な疾患として「股異形成(股関節形成不全)」があります。こちらの記事をご覧ください。
跛行の原因が股関節にある場合は、股関節の伸展時疼痛が認められます。
特に小型犬(ポメラニアン・フレンチブルドッグ)で「股異形成」が見られた場合、膝蓋骨の内方脱臼も起こしていることもあるので、どちらが跛行の原因かを推測する上で重要な検査です。