73回 A問題 問68
難易度:易
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆☆☆
遺伝的因子や環境的因子が関与する。
正しいです。
重要度:☆☆☆
小型犬での発生はまれである。
正しいです。
股関節形成不全は、中・大型犬で多いです。
レッグ・ペルテスとの違いに注意してください。
重要度:☆☆☆
PennHIP 撮影法にて 16 週齢以降で診断可能である。
これは、知りませんでした。へぇ。
重要度:☆☆☆大腿骨頭の虚血性壊死が生じる。
大腿骨頭壊死(レッグ・ペルテス病)の説明です。
重要度:☆☆☆
治療法の 1 つとして股関節全置換術がある。
正しいです。
他にも「大腿骨頭切除術」「骨盤の三点骨切り術」も行われます。
解説
成長期の股関節疾患として重要なのが
「股関節形成不全(股異形成)」
「レッグ・ペルテス病(大腿骨頭壊死)」です。
姿勢のポイント
起立位(立った状態)では、前肢に比べて後肢のスタンスが狭くなります。また座位(座った状態)では、おねぇさん座り、親父座りになります。
また歩かせたときの「腰振り兆候」は有名ですね。
診断法
「PennHIP」は股関節形成不全の診断に有用です。
この検査法を簡単に説明すると、
大腿骨を引っ張って股関節の緩みをX線にて計測します。
こんなの絶対痛いでしょ!ってくらいなので、、、 全身麻酔をかけて筋肉を弛緩させた状態でないと行えません。
一応、無麻酔でできる検査法があります。それが「バーデン試験」「オルトラニ試験」です。
いずれも、股関節の緩みを検出する方法です。これらのキーワードはかなり重要なので覚えてください!
X線検査で用いられるのは、「ノルベルク角」です。正常は105°以上です。