犬のレッグペルテス病に関する記述として適切なのはどれか。

良問

71回 B問題 問66

難易度:易

犬のレッグペルテス病に関する記述として適切なのはどれか。
  1. 大型犬での発生が多い。
  2. 通常両側性に発生する。
  3. 遺伝の関与が指摘されている。
  4. 大腿骨頭に虚血性壊死が生じる。
  5. 通常保存療法で治癒する。

1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e


選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
型犬での発生が多い。

大型犬で多いのは「股関節形成不全(股異形成)」です。

重要度:☆☆☆
通常片側性に発生する。

「股関節形成不全(股異形成)」は両側性に生じます。

重要度:☆☆☆
遺伝の関与が指摘されている。

重要度:☆☆☆
大腿骨頭に虚血性壊死が生じる。

重要度:☆☆☆
通常保存療法で治癒しない

この選択肢は選んではいけません。

不可逆的な病態なので保存療法で完治はしません。大腿骨頭切除術が適用になります。

解説

大腿骨頭壊死のことです。

鑑別が重要な疾患として「股異形成(股関節形成不全)」があります。こちらの記事をご覧ください。

跛行の原因が股関節にある場合は、股関節の伸展時疼痛が認められます。

特に小型犬(ポメラニアン・フレンチブルドッグ)で「股異形成」が見られた場合、膝蓋骨の内方脱臼も起こしていることもあるので、どちらが跛行の原因かを推測する上で重要な検査です。