【犬・猫の感染症】まとめ

【科目別】総まとめ
Inu サン
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この記事では、僕の病気とNeko サンの感染症を解説していくよう!

数は多くないから、踏ん張ろう!

【犬の感染症】

狂犬病

キーワード:
「ラブドウイルス」
「ネグリ小体」

「狂犬病ワクチン」

【62-b-51】狂犬病に関する記述として誤っているのはどれか。
  1. 病原体は一部の国を除き現在も世界的に分布している。
  2. 罹患動物による咬傷により感染することが多い。
  3. 潜伏期間は多くの場合 2 〜 8 週間とされているが症例により様々である。
  4. 前駆期には行動の変化や眼瞼・角膜反射の緩徐化が認められることがある。
  5. 血液を用いた遺伝子検査によって確定診断が可能である。

【65-c-31】〔図〕は神経症状を示して死亡した犬の海馬の病理組織像( HE 染色)である。矢印はどれか。
  1. Lewy 小体
  2. Negri 小体
  3. Lafora 小体
  4. Bollinger 小体
  5. Joest-Degen 小体

2

次の文を読み、65-D53、65-D54 に答えよ。
〔図〕は狂犬病ウイルス粒子の構造を示したものである。
【65-d-53】a に当てはまるタンパク質の働きとして正しいのはどれか。
【65-d-54】狂犬病ウイルスに関する記述として正しいのはどれか。
  1. 転写や複製
  2. 翻訳
  3. ゲノム RNA の保護
  4. 修復
  5. ゲノム RNA の染色体への組込み

1

  1. エフェメロウイルス属に属する。
  2. ネコに感染する。
  3. 感染後は神経細胞内を遠心性に移動する。
  4. 強毒内臓型と強毒神経型がある。
  5. ヒトには弱毒生ワクチンが使用される。

2

犬ジステンパー

キーワード:
「パラミクソウイルス」
「食肉目(猫科動物・フェレット)にも感染」
「尿からも排出」
「硬蹠
「長期の持続感染では脳炎」
「コアワクチン」

【62-b-12】犬ジステンパーに関する記述として正しいのはどれか。
  1. 原因ウイルスはパラミクソウイルス科バリセロウイルス属である。
  2. ウイルス感染後、発熱とともに末梢血リンパ球の増加が認められる。
  3. 原因ウイルスは犬以外の食肉目の動物にも病原性を示す。
  4. 神経症状を呈した場合は予後不良である。
  5. 不活化ワクチンの開発によって本疾患の発生は激減した。

4( c , d )が正解です。

【63-b-50】犬ジステンパーに関する記述として正しいのはどれか。
  1. 原因ウイルスはラブドウイルス科に属する。
  2. 原因ウイルスはイヌ科の動物のみに感染する。
  3. 発熱は認められない。
  4. 病変は全身多臓器に及ぶ。
  5. 予防には不活化ワクチンが用いられる。

4

【64-c-18】犬、パグ、雄、2 ヵ月齢。湿性咳嗽、鼻汁が続くとのことで来院。症状の悪化により 1 ヵ月後に死亡。〔図〕は、肺の病理組織像(HE 染色)である。本疾患に関する記述として誤っているのはどれか。
  1. 小脳白質に脱髄がみられる。
  2. 口腔粘膜の過角化がみられる。
  3. 唾液腺炎がみられることがある。
  4. 原因病原体はパラミクソウイルス科に属する。
  5. 老犬脳炎を発症する可能性がある。

2

【67-c-34】犬、雑種、雌、6 か月齢。1 週間前より起立不能となり、神経症状(チック)を示した後に死亡した。剖検時には肺炎および脳髄膜の混濁が認められた。〔図〕は足蹠の肉眼像である。最も疑われる疾患はどれか。
  1. 犬ヘルペスウイルス感染症
  2. 犬伝染性肝炎
  3. 犬コロナウイルス感染症
  4. 犬パラインフルエンザウイルス感染症
  5. 犬ジステンパー

次の文を読み、66-D15、D16 に答えよ。
〔図−A〕はあるウイルスを実験的に子犬に接種した後の体温と体重の推移である。〔図−B〕は感染後 15 日目に認められた下腹部から内股部の皮膚の外貌である。
【66-d-15】接種したウイルスはどれか。
【66-d-16】このウイルスと同属のウイルスによる疾患はどれか。
  1. 犬パルボウイルス
  2. 犬ヘルペスウイルス 1 型
  3. 犬パラインフルエンザウイルス
  4. 犬ジステンパーウイルス
  5. 犬コロナウイルス

2

  1. 牛疫
  2. 馬鼻肺炎
  3. コイ乳頭腫症
  4. 猫汎白血球減少症
  5. 豚伝染性胃腸炎

1

【67-c-34】犬、雑種、雌、6 か月齢。1 週間前より起立不能となり、神経症状(チック)を示した後に死亡した。剖検時には肺炎および脳髄膜の混濁が認められた。〔図〕は足蹠の肉眼像である。最も疑われる疾患はどれか。
  1. 犬ヘルペスウイルス感染症
  2. 犬伝染性肝炎
  3. 犬コロナウイルス感染症
  4. 犬パラインフルエンザウイルス感染症
  5. 犬ジステンパー

【73-c-40】犬、雑種、雄、3 か月齢。発熱、鼻汁、くしゃみ、食欲低下を主訴に来院。 身体検査にて四肢の肉球と鼻鏡の角質化を認めた。〔表-A〕は血液検査結果、〔図-B〕は眼の外貌である。本症例の眼病変に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 初期に膿性の眼漏が認められる。
  2. 片眼性であることが多い。
  3. 涙腺炎が起こるとドライアイとなる。
  4. 回復期に⻘白い角膜混濁が認められる。
  5. 治療として瞬膜フラップを実施する。

3

犬パルボウイルス感染症

キーワード:
「パルボウイルス」

「3ヶ月以内の子犬」
「心筋炎(子犬)」
「下痢」「白血球減少症」
「イムノクロマト法(病原体)」
「コアワクチン」

次の文を読み、62-D09、62-D10 に答えよ。
〔図−A〕はあるウイルスに感染した子犬の臨床症状、血中抗体価およびウイルス検出の経過を示したものである。〔図−B〕は糞便中に検出されたウイルスの電子顕微鏡像(ネガティブ染色)である。
【62-d-9】最も疑われるウイルスはどれか。
【62-d-10】このウイルスに関する記述として正しいのはどれか。
  1. 犬コロナウイルス
  2. 犬パルボウイルス
  3. 犬ヘルペスウイルス
  4. 犬ジステンパーウイルス
  5. 犬パラインフルエンザウイルス

2

  1. 直径 18〜26nm の直鎖状の1本鎖 DNA ウイルスである。
  2. 直径 18〜26nm の直鎖状の2本鎖 DNA ウイルスである。
  3. 直径 18〜26nm の1本鎖 RNA ウイルスである。
  4. 直径 120〜200nm の直鎖状の1本鎖 DNA ウイルスである。
  5. 直径 120〜200nm の1本鎖 RNA ウイルスである。

1

犬伝染性肝炎

キーワード:
「アデノウイルス1
「回復期のブルーアイ」

「核内封入体」
「コアワクチン, 犬伝染性喉頭気管炎も同時に防げる」

【67-c-58】子犬が発熱し急死した。剖検したところ、胆囊壁の水腫が観察された。〔図〕はこの症例の肝臓の組織標本(HE 染色)である。また、挿入図はその一部の拡大像である。本疾患の原因はどれか。
  1. 犬パルボウイルス 2 型
  2. 犬ヘルペスウイルス
  3. 狂犬病ウイルス
  4. 犬アデノウイルス 1 型
  5. 犬ジステンパーウイルス

4

【73-c-12】犬、雑種、雌、2 歳齢。保護犬であり、ワクチン接種歴が不明。元気消失、嘔吐、食欲廃絶を示し、斃死した。〔図〕は肝臓の HE 染色像である。本疾患に特徴的な病変として適切なのはどれか。
  1. 肝紫斑病
  2. にくずく肝
  3. 肝臓のアミロイド変性
  4. 胆囊壁の水腫性肥厚
  5. 鋸屑肝

4

【71-c-11】犬、雑種、雄、7 か月齢。発熱、食欲不振、活動性低下を主訴に来院した。〔図〕は回復期に認められた眼病変である。本疾患の原因ウイルスと同じウイルス科に属するウイルスが引き起こす疾患はどれか。
  1. 鶏の産卵低下症候群
  2. 兎ウイルス性出血病
  3. ブリのウイルス性腹水症
  4. ミンクアリューシャン病
  5. みつばちのサックブルード病

その他の感染症

「レプトスピラ感染症」のキーワード:
キャンプ
「洪水」

「黄疸」

次の文を読み、70-D15、D16 に答えよ。
犬、ジャーマン・シェパード・ドッグ、雄、3 歳齢。1 週間前にキャンプに連れて行ったところ、その数日後から元気、食欲が低下し、嘔吐も認められるとの主訴で来院。予防歴はない。〔図−A〕は口腔粘膜の肉眼写真、〔図−B〕は血液検査結果である。
【70-d-15】最も疑われる疾患はどれか。
【70-d-16】本疾患に対する治療薬として適当なのはどれか。
  1. バベシア症
  2. ライム病
  3. 犬ジステンパー
  4. レプトスピラ症
  5. 犬パルボウイルス感染症

4

  1. アンピシリン
  2. ドキシサイクリン
  3. スルファジメトキシン
  4. ゲンタマイシン
  5. アトバコン

1 ( a , b )が正解です。

次の文を読み、63-D45、63-D46 答えよ。
犬、雑種、雄、5 歳齢。発熱し元気消失・⻩疸を示して死亡した。腎臓は腫大し皮質から髄質にかけて灰白色の点状から斑状の病巣が多発していた。〔図-A〕は腎病巣の組織像( HE 染色)、〔図-B〕は同病変部の Levaditi 染色(鍍銀染色の一種)像である。
【63-d-45】最も疑われる疾患はどれか。
【63-d-46】本疾患に関する記述として適当なのはどれか。
  1. アデノウイルス感染症
  2. ヘルペスウイルス感染症
  3. レプトスピラ症
  4. 大腸菌症
  5. 犬回虫の迷入

3

  1. 核内封入体がみられる。
  2. 初期には糸球体に微小膿瘍が多発する。
  3. 好酸球の反応を特徴とする。
  4. 慢性化すると萎縮腎(終末腎・硬化腎)に至る。
  5. 非化膿性間質性腎炎の像を示す。

5( d , e )が正解です。

【64-b-16】レプトスピラ症に関する記述として適切なのはどれか。
  1. ほとんどの哺乳類が自然宿主となる。
  2. 感染動物では急性期にのみ菌を糞便中に排出する。
  3. 菌分離にはハロルド培地を用いる。
  4. 我が国では牛用のワクチンが予防用として使用されている。
  5. 人の症例では⻩疸、出血、結膜の充血、腎障害など多彩な症状を示す。

2( a , e )が正解です。

【65-c-35】65-C35 犬、柴、雄、10 ヵ月齢。食欲低下、重度の⻩疸および流涎を呈するとの主訴で来院。数日の経過で死亡した。〔図〕は本症例の腎の病理組織像(レバジチ染色)である。本疾患に関する記述として誤っているのはどれか。
  1. ほとんどの哺乳類が自然宿主となる。
  2. 感染動物では急性期にのみ菌を糞便中に排出する。
  3. 菌分離にはハロルド培地を用いる。
  4. 我が国では牛用のワクチンが予防用として使用されている。
  5. 人の症例では⻩疸、出血、結膜の充血、腎障害など多彩な症状を示す。

3

【猫の感染症】

Neko サン
Neko サン

ここからは、私の感染症。

小動物臨床で実際に合う感染症もあるから、気合い入れていこう!

猫伝染性腹膜炎(FIP)

キーワード:
「コロナウイルス」
「腸コロナ(FECV)の変異型」
「1歳未満の子猫」
「滲出型(粘着性の高い腹水貯留)」
「非滲出型(多発性化膿性肉芽腫)」
「Ⅲ型アレルギー」
「ワクチンなし(感染増強を起こすため)」

なんか痩せている子って、腹水貯留しているように見えるんだけど、、、

結論:腹腔内脂肪が無いことによるアーティファクトです。
脂肪と軟部組織はX線透過性が異なるため、腹腔内に脂肪が沢山ある子はレントゲン読影が行いやすいです。一方で脂肪がないと、X線透過性がほぼ同じの軟部組織が密着してしまうので読影が本当に大変です。

次の文を読み、70-D53、D54 に答えよ。
猫、雑種、去勢雄、1歳齢。右眼のぶどう膜炎と四肢麻痺が見られた後、衰弱して死亡した。〔図− A, B〕は病理解剖時の腎臓と脳の肉眼像、〔図−C〕は脳幹部髄膜の病理組織像(HE 染色)である。
【70-d-53】〔図−D〕は、確定診断のため実施した脳幹部髄膜病変の免疫組織染色像である。検索抗原はどれか。
【70-d-54】この疾患に関する記述として適当なのはどれか。
  1. ボルナ病ウイルス
  2. CD3
  3. クリプトコッカス
  4. コロナウイルス
  5. トキソプラズマ

4

  1. 静脈に免疫複合体が沈着し血管炎がおこる。
  2. 日和見感染により病原性を示す。
  3. 人獣共通感染症である。
  4. 腫瘍性リンパ球の増殖を認める。
  5. 発症猫の死亡率は極めて高い。

2( a , e )が正解です。

【73-c-26】猫、雑種、雄、7 か月齢。腹囲膨満と食欲低下を主訴に来院。発熱(40.5°C)および腹水貯留が認められた。〔図-A〕は採取した腹水の肉眼像である。腹水の比重は> 1.040、総蛋白は 7.8 g/dl、細胞数は 5,200/μl であった。〔図- B〕は腹水の塗抹標本の鏡検像(ギムザ染色、×1,000)である。最も疑われる疾患・病態はどれか。
  1. 消化管穿孔
  2. リンパ腫
  3. 猫伝染性腹膜炎
  4. うっ血性心不全
  5. 肝硬変

3

次の文を読み、63-D53、63-D54 答えよ。
発熱、腹部膨満、食欲不振が続いて衰弱し死亡した猫を開腹したところ、〔図-A〕のようにゼラチン様の腹水が貯留していた。〔図-B〕は肝臓被膜部の組織像(HE 染色)である。
【63-d-53】原因ウイルス科はどれか。
【63-d-54】本疾患に関する記述として誤っているのはどれか。
  1. レトロウイルス科
  2. パルボウイルス科
  3. ヘルペスウイルス科
  4. カリシウイルス科
  5. コロナウイルス科

5

  1. 血管周囲の炎症形成には免疫複合体が関わっている。
  2. 低グロブリン血症が認められる。
  3. 腹水貯留の認められない別の病型がある。
  4. 原因ウイルスは 2 種類の血清型に分けられる。
  5. 感染・発症耐過猫では原因ウイルスに対する細胞性免疫が誘溝される。

2

高グロブリン血症になります。

【67-c-31】猫、アメリカン・ショートヘア、雄、9 か月齢。発熱および腹水貯留を主訴に来院。〔図〕は症例から採取した腹水の性状と沈渣塗抹像(ギムザ染色)である。本症例で最も疑われる疾患に関する記述として適切なのはどれか。
  1. II 型過敏症が病態に強く関連している。
  2. 播種性血管内凝固を起こす原因疾患の一つである。
  3. 腎臓の腫大や辺縁の不整などを起こすことがある。
  4. 高アルブミン血症を呈することが多い。
  5. インターフェロンにより治療可能である。

3( b , c )が正解です。

猫白血病ウイルス感染症(FeLV)

キーワード:
「レトロウイルス」
「水平感染(毛づくろい・食器の共有)・創傷感染」
「持続性ウイルス血症」
「貧血で死亡」
「イムノクロマト法(抗原検出)」

次の文を読み、69-D55、D56 に答えよ。
猫、雑種、雌、8 歳齢。最近元気がなくなったとの主訴で来院。〔図−A〕は顔面部の外貌、〔図−B〕は末梢血塗抹像(ライトギムザ染色、× 1,000 )である。
【69-d-55】最も疑われる疾患はどれか。
【69-d-56】本疾患の検査として適切なのはどれか。
  1. 猫伝染性腹膜炎
  2. 猫フォーミーウイルス感染症
  3. 猫ウイルス性鼻気管炎
  4. 猫白血病ウイルス感染症
  5. 猫汎白血球減少症

4

大型リンパ球がある点で、リンパ球血症を呈する猫白血病ウイルス感染症で確定。

  1. ペア血清を用いた中和抗体価の上昇の確認
  2. 培養細胞を用いた分離試験における封入体形成の確認
  3. 血液検査による高グロブリン血症の確認
  4. PCR による病原ウイルスの遺伝子検出
  5. 病原ウイルスのコアタンパク質抗原検出

5( d , e )が正解です。

d はマストで選択し、cはFIPの説明なので除外すれば正解。

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)

キーワード:
レトロウイルス
「創傷感染」
「無症候キャリアーなら長期生存」
イムノクロマト法(抗体検出)


【–】
【–】

2

4

猫汎白血球減少症

キーワード:
「パルボウイルス」
「垂直感染からの小脳低形成」
「異常産・流死産」
「下痢」
「コアワクチン」

次の文を読み、72-D51、D52 に答えよ。
〔図-A〕は、胎子期のウイルス感染により生後 3 か月齢で歩行異常を示した猫の脳断面像である。〔図-B〕は正常な猫の脳を示す。
【72-d-51】最も疑われる疾患はどれか。
【72-d-52】本疾患あるいはその原因ウイルスに関する記述として適切なのはどれか。
  1. 狂犬病
  2. 猫腸コロナウイルス感染症
  3. 猫カリシウイルス感染症
  4. 猫白血病ウイルス感染症
  5. 猫汎白血球減少症

5

  1. ワクチンはない。
  2. 糞便を介して感染する。
  3. ライオンも感染することがある。
  4. 主に腸絨毛の先端に感染することが下痢の原因となる。
  5. ヘルペスウイルス科に属する。

3( b , c )が正解です。

【71-c-44】猫、雑種、2 か月齢。40°Cの発熱、元気消失、食欲廃絶、その数日後から下痢と嘔吐を呈し斃死した。〔図〕は、斃死個体の小腸粘膜の顕微鏡像(HE 染色)である。この疾患の原因ウイルスの亜種とされているのはどれか。
  1. マウスノロウイルス
  2. ミンク腸炎ウイルス
  3. 犬パルボウイルス 2 型
  4. ベネズエラ馬脳炎ウイルス
  5. ナイロビ羊病ウイルス

3( b , c )が正解です。

猫ウイルス性鼻気管炎

キーワード:
「ヘルペスウイルス」
「角結膜炎・角膜潰瘍(樹皮状潰瘍)」
「核内封入体」
「コアワクチン」

猫カリシウイルス感染症

キーワード:
「カリシウイルス」
「口内炎」
「インターフェロンωが認可」
「コアワクチン」

次の文を読み、61-D03、61-D04 に答えよ。
ある猫の集団に、発熱、食欲減退、くしゃみ、流涙、鼻漏などの症状が認められ、重症例は肺炎を併発した。また、舌や硬口蓋に潰瘍を認める個体も観察された。発症猫の咽頭拭い液を培養細胞に接種し、CPE を指標にウイルス分離を試みた。〔図〕は分離ウイルスの電子顕微鏡像(ネガティブ染色)である。
【61-d-3】最も疑われる疾患はどれか。
【61-d-4】原因ウイルスに関する記述として正しいのはどれか。
  1. 猫汎白血球減少症
  2. 猫カリシウイルス病
  3. 猫ウイルス性鼻気管炎
  4. 猫コロナウイルス感染症
  5. 猫アデノウイルス感染症

2

  1. 1本鎖 DNA ウイルスである。
  2. マイナス鎖の 1 本鎖 RNA ウイルスである。
  3. プラス鎖の 1 本鎖 RNA ウイルスである。
  4. 2本鎖 DNA ウイルスである。
  5. 2本鎖 RNA ウイルスである。

3

その他の疾患

「猫クラミジア感染症」のキーワード:
「眼脂・流涙」
「細胞質内封入体」

「猫クリプトコッカス症」のキーワード:
「顔面腫脹」
「MRI所見」
「墨汁染色」

「猫皮膚糸状菌症」のキーワード:
「脱毛等の皮膚症状」
「脱毛検査」
「毛の鏡検画像」

「猫ヘモプラズマ感染症」のキーワード:
「赤血球にツブツブ構造物」

次の文を読み、73-D17、D18 に答えよ。
〔図-A〕は顔面腫脹を主訴に来院した猫の写真である。〔図-B〕は病変部位の細針吸引細胞診像(ラ
イトギムザ染色)である。
【73-d-17】最も疑われる疾患はどれか。
【73-d-18】この病原体または疾患に関する記述として正しいのはどれか。
  1. クリプトコックス症
  2. 猫ウイルス性鼻気管炎
  3. 猫ひっかき病
  4. 猫カリシウイルス病
  5. 猫クラミジア病

1

  1. 有効な弱毒生ワクチンがある。
  2. 病原体の伝播にはノミが関与する。
  3. ハトの糞との接触を避けることが予防となる。
  4. 病原体は猫にのみ感染する。
  5. 有効な治療法はない。

3

次の文を読み、61-D15、61-D16 に答えよ。
猫、雑種、雄、3歳齢。3ヵ月前からくしゃみと血液を混じた膿性鼻汁が認められ、最近顔面が腫れてきたとのことで来院。〔図−A〕は症例の顔貌、〔図−B〕は頭部 CT 横断像、〔図−C〕は鼻汁の塗抹の墨汁標本である。
【61-d-15】最も疑わしい疾患はどれか。
【61-d-16】本症例に対する治療法として最も適当なのはどれか。
  1. 鼻腔内異物
  2. 鼻腔リンパ腫
  3. 鼻腔腺癌
  4. クリプトコックス症
  5. 細菌性鼻炎

4

  1. 広域スペクトルの抗生物質投与
  2. 放射線療法
  3. 抗真菌剤投与
  4. 外科的摘出
  5. 抗がん剤投与

3

次の文を読み、63-D03、63-D04 に答えよ。
猫、雑種、避妊雌、5 歳齢。膿胸に対する加療後、顔に皮疹が生じ漸次拡大したとの主訴で来院。〔図 A〕は顔の皮疹の肉眼像、〔図 B〕は病巣より採取した毛の鏡検像である。
【63-d-3】最も疑われる疾患はどれか。
【63-d-4】治療のための第一選択薬として最も適切なのはどれか。
  1. クリプトコックス症
  2. カンジダ症
  3. 皮膚糸状菌症
  4. マラセチア皮膚炎
  5. スポロトリコーシス

3

  1. アンホテリシン B
  2. ヨードカリ (ヨウ化カリウム)
  3. フルコナゾール
  4. アモキシシリン
  5. イトラコナゾール

5

【64-c-59】日本猫、1 歳齢。流涙と眼脂を主訴に来院。〔図〕は結膜ぬぐい液の塗抹標本(ライトギムザ染色)である。最も疑われる疾患はどれか。
  1. 猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)
  2. 猫カリシウイルス病
  3. 猫クラミジア感染症
  4. パスツレラ症
  5. クリプトコックス症

3

【70-c-44】猫、雑種、雄、2 歳齢。野外で咬傷を受けた後、元気消失、発熱、粘膜の蒼白、呼吸促迫、⻩疸が認められた。血液塗抹における赤血球像を〔図〕に示す。この症例に用いる抗菌剤として最も適切なのはどれか。
  1. セフェム系
  2. ホスホマイシン系
  3. ペニシリン系
  4. テトラサイクリン系
  5. グリコペプチド系

4

次の文を読み、65-D45、65-D46 に答えよ。
猫、雑種、10 歳齢。重度の貧血を主訴に来院。血中猫白血病ウイルス抗原陽性であった。〔図〕は初診時の血液塗抹標本像(ライト・ギムザ染色)である。
【65-d-45】最も疑われる疾患、病態はどれか。
【65-d-46】本疾患の治療に最も適切な薬剤はどれか。
  1. 再生不良性貧血
  2. 播種性血管内凝固(DIC)
  3. ヘモプラズマ症
  4. 免疫介在性溶血性貧血
  5. ハインツ小体性溶血性貧血

3

  1. 免疫抑制剤
  2. ヘパリン製剤
  3. 抗生物質
  4. 副腎皮質ホルモン剤
  5. 抗酸化剤

3

次の文を読み、63-D29、63-D30 に答えよ。
日本猫、雄、4 歳齢。数日前からの食欲不振を主訴に来院。身体検査では可視粘膜蒼白以外異常は認められなかった。血液検査では Ht 15%、RBC 1.28×106/μl、WBC 37,400/μl(分葉核好中球 34,408/μl、リンパ球 2,992/μl)であった。血液化学検査では、総ビリルビン 1.2mg/dl、総タンパク 7.5g/dlであった。全身の X 線検査、腹部超音波検査でも特記すべき以上は認められなかった。図は本症例の末梢血液塗抹像(ライトギムザ染色)である。
【63-d-29】最も疑われる疾患はどれか。
【63-d-30】本症例の治療として最も適当なのはどれか。
  1. 猫汎白血球減少症
  2. コロナウイルス感染症
  3. ヘモプラズマ症
  4. クリプトコックス症
  5. トキソプラズマ症

3

  1. 輸血
  2. 脾臓摘出
  3. イトラコナゾールの投与
  4. クリンダマイシンの投与
  5. ドキシサイクリンの投与

2( a , e )が正解です。