73回 A問題 問16
難易度:易
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆☆☆
ガストリンは胃酸分泌を刺激する。
ガストリンは、胃のG細胞から分泌されます。
重要度:☆☆☆
コレシストキニンは胆汁分泌を亢進させる。
コレシストキニンは、小腸のI細胞から分泌されます。
重要度:☆☆☆
グレリンは食欲を亢進させる。
じゃぁ、食欲を低下させるホルモンはなんでしょうか?
重要度:☆☆☆
モチリンは腸平滑筋を収縮させる。
重要度:☆☆☆
セクレチンは膵臓での HCO3-分泌を促進する。
セクレチンは、小腸のS細胞から分泌されます。
解説
消化管ホルモンで重要なのは「ガストリン」「セクレチン」「コレシストキニン」です。まずはこれだけ覚えて下さい。
初めは「ガストリン」。仕事は「胃酸の分泌」です。胃のG細胞から分泌されるホルモンで「胃酸の分泌を亢進」させます。それにより食物は溶かされ十二指腸の方に送られます。名の通り”酸”なので、微生物に対する生体バリアにもなっています。
次に活躍するのは「セクレチン」です。仕事は「胃酸を中和すること」です。十二指腸のS細胞から分泌されるホルモンで「胃酸の分泌を抑制し、膵液の分泌(重炭酸)を亢進」させます。胃内で食物は溶かされているので、胃酸はもう必要ないため分泌を抑制し、更には膵液という塩基性の物質により胃酸を中和します。
さて最後は「コレシストキニン」です。仕事は「脂肪の分解」です。同じく十二指腸のI細胞から分泌されるホルモンで「膵液(消化酵素)の分泌を亢進」させます。それと同時に胆嚢を収縮させ「胆汁の分泌も亢進」させます。胆汁は、脂肪を乳化させ消化を助けます。消化酵素との相性抜群なのです!!!