魚類の細菌性疾患と特徴的な病変の組合せとして適当なのはどれか。

良問

75回 B問題 問80

難易度:易

魚類の細菌性疾患と特徴的な病変の組合せとして適当なのはどれか。

疾患 – 病変

  1. ニジマスのレッドマウス病 ― 立鱗
  2. アユの細菌性冷水病 ― えらぐされ
  3. ブリのミコバクテリア症 ― 体表(体側)に複数の膨隆
  4. ギンザケの細菌性腎臓病 ― 腎臓における白色の膿瘍
  5. ヒラメのエドワジエラ症 ― 鰓弁の棍棒化

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
ニジマスのレッドマウス病 ― 口周囲の発赤点状出血

グラム陰性桿菌である「Yersinia ruckeri 」による感染症です。「水産資源保護法及び持続的養殖生産確保法」で防疫の対象に指定されている疾病、いわゆる特定疾病です。

立鱗は運動性エロモナス症の特徴的な所見です。

重要度:☆☆☆
アユの細菌性冷水病 ― 尾ぐされ

アユの細菌性冷水病はグラム陰性桿菌である「Flavobacterium psychrophilum 」による感染症です。

重要度:☆☆☆
ブリのミコバクテリア症 ― 腎臓に白色の結節

ブリのミコバクテリア症は抗酸菌()による疾患です。体表(体側)に複数の膨隆ができるのは「ノカルジア症」がありますよ!

重要度:☆☆☆
ギンザケの細菌性腎臓病 ― 腎臓における白色の膿瘍

重要度:☆☆☆
ヒラメのエドワジエラ症 ― 腹部膨満(腹水貯留)/ 体表・腹腔臓器の膿瘍

グラム陰性桿菌である「Edwardsiella tarda 」による感染症です。鰓弁の棍棒化を引き起こすのは「Flavobacterium branchiophilum 」による「細菌性鰓病」があります。

エドワジエラ症には2種類いるので一応、頭に入れておきましょう!

運動性がある → 定型エドワジエラ症
運動性がない → ”非”定型エドワジエラ症

定型エドワジエラ症は、
ヒラメ・ウナギに感染し、ウナギの場合は「ウナギのパラコロ」が有名ですよね。

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