溶血性貧血を呈する子牛の疾患はどれか。

過去問

73回 A問題 問70

難易度:並

溶血性貧血を呈する子牛の疾患はどれか。
  1. 第四胃潰瘍
  2. チェディアック・東症候群
  3. 子牛の水中毒
  4. バンド 3 欠損症
  5. コクシジウム症

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
第四胃潰瘍

溶血はしないだろうと思います。言うならば出血性貧血です。

重要度:☆
チェディアック・東症候群

この病気は、遺伝性疾患です。牛は産業動物ですから、つまりは繁殖する前に淘汰されます。

本疾患の特徴は、

「赤目」
「止血異常」
「体毛の淡色化」です。

黒毛和牛なのに、体毛が淡い!目が赤い!は、画像問題でも重要な臨床所見ですよね。赤目は、止血異常により眼底で出血を起こしていることが原因で生じます。

以上から、溶血ではなくて失血です。

重要度:☆☆☆
子牛の水中毒

極度の脱水状態で、
水分をたくさん取ることにより血管内の赤血球が溶血するといった病態生理学です。

重要度:☆☆☆
バンド 3 欠損症

赤血球を構成する膜タンパク質(バンド3)が
遺伝的に欠損していることにより、溶血しやすくなる黒毛和種特有の疾患です。

一般的には遺伝性疾患は劣性遺伝ですが、
バンド3欠損症は常染色体優性遺伝なので覚えてくださいね!!

黒毛和種特有の遺伝性疾患


  • バンド3欠損症 
    • 「溶血性貧血」「発育不良」
  • IARS異常症 
    • 「出生時低体重」「発育不良」
  • チェディアック・東症候群 
    • 「出血傾向」「被毛退色」「赤目」
  • 尿細管異形成(クローディン16欠損症) 
    • 「尿細管異形成」「間質性腎炎による腎不全」「過長蹄」
  • モリブデン補酵素欠損症
    • 「キサンチン尿石」「腎不全」「過長蹄」

ホルスタイン種特有の遺伝性疾患


  • 牛白血球粘着不全症(BLAD)
    • 白血球の接着因子欠損しているため、免疫不全が成立します
    • 「免疫不全」「発育不良」
  • 複合脊椎形成不全症
    • 「死流産」「骨の形成不全」
  • ブラキスパイナ
    • 「死流産」「骨・内臓の形成不全」

重要度:☆☆☆
コクシジウム症

溶血はしないだろうと思います。言うならば出血性貧血です。

解説

貧血の原因は大きく分けて2つあります。

1つ目は「失血」。
血液そのものを失い、血圧を保つため血液以外の体液で補填されるため
血球成分が希釈されておこりますね。

2つ目は「溶血」です。
血球が何らかの原因により破壊されることによります。

さらに細かいことを言うと、溶血には「血管内溶血」と「血管外溶血」があります。