73回 A問題 問1
難易度:並
犬の消化腺に関する記述として正しいのはどれか。
- 肝臓の外側左葉には腎圧痕が認められる。
- 肝内にある左右の肝管が総肝管に連絡する。
- 胆囊は肝臓の方形葉と内側左葉の間に位置する。
- 膵右葉は十二指腸下行部に沿って存在する。
- 膵臓の外分泌部の導管系には線条導管が存在する。
選択肢を吟味しよう!
注意度:☆☆
肝臓の外側左葉には”胃”圧痕が認められる。
ちなみにですが、肝臓の尾状葉の尾状突起には腎圧痕が認められます。
注意度:☆☆☆肝内にある左右の肝管が総肝管に連絡する。
「肝内にある左右の肝管が総肝管に連絡する。」は馬・反芻動物の説明です。犬(肉食動物)には総肝管が存在しません。
注意度:☆☆☆☆
胆囊は肝臓の方形葉と内側右葉の間に位置する。
胆嚢は右葉側にあるので、左葉では決してありません。
腹部超音波検査で肝臓内にマス(他の肝臓領域とエコー源性が異なる部分)があった際に、それが大体どこの葉にあるのかのランドマークになります。
重要度:☆☆
膵右葉は十二指腸下行部に沿って存在する。
余談ですが犬では右葉が見やすく、猫では左葉が見やすいです。
注意度:☆☆☆☆
膵臓の外分泌部の導管系には線条導管が存在しない。
組織学的に超重要です。