72回 B問題 問5
難易度:易
ノミやダニの駆除に使用される昆虫幼若ホルモン類似薬はどれか。
- メトプレン
- フィプロニル
- ルフェヌロン
- アレスリン
- カルバリル
選択肢を吟味しよう!
選択肢はすべて殺虫剤です。
重要度:☆☆☆
メトプレン
昆虫では幼若ホルモンが
内因性に分泌されており「変態」を抑制しています。
この幼若ホルモンの放出が抑制されることで、「変態」が起こります。
「メトプレン」は「幼若ホルモン類似薬」なので
「変態」を抑制する殺虫薬ということになります。
え?そんなんで死ぬの??と思いますが、、、
体内がバグるのでしょうか?(虫だけに)
重要度:☆☆☆
フィプロニル
GABA受容体を阻害し、
Cl–の流入を阻害することで殺虫効果を示します。
重要度:☆☆☆
ルフェヌロン
キチン質合成阻害薬です。
どうしてキチン質の合成阻害で死ぬかと言うと、
昆虫は「脱皮」をして姿を変えます。
キチン質は昆虫の外骨格の主要成分なため、
外骨格が出来ないまま脱皮することになります。
外骨格のない昆虫は(体のない魂、頭蓋骨のない脳みそ、みたいな状態になり)、死にます。
重要度:☆☆☆
アレスリン
ピレスロイド系殺虫薬である
「アレスリン」はNa+チャネルに結合し、
ナトリウムの過流入を起こすことで殺虫効果を示します。
重要度:☆☆☆
カルバリル
カーバメート化合物である「カルバリル」は、
コリンエステラーゼを阻害しシナプス間隙内のアセチルコリン濃度が増えることによる殺虫効果を示します。