症例対照研究に関する記述として適切なのはどれか。

過去問

72回 B問題 問33

難易度:易

症例対照研究に関する記述として適切なのはどれか。
  1. ある因子に対する曝露群と非曝露群を一定期間追跡する。
  2. 疾患発生と因子の関連性を評価するために相対リスクを用いる。
  3. 後ろ向き研究である。
  4. 曝露頻度の低い疾患の調査に向いている。
  5. 疾患発生との関連性を検討したい因子は 1 つしか設定できない。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
ある因子に対する曝露群と非曝露群を一定期間追跡する。

コホート研究の説明です。

一定期間追跡するということは「前向き研究」です。当然ですが、追跡するので時間と労力がかかります

重要度:☆☆☆
疾患発生と因子の関連性を評価するために相対リスクを用いる。

コホート研究の説明です。

症例対照研究では「オッズ比」を用います。

重要度:☆☆☆
後ろ向き研究である。

「症例対照研究」は、「疾病の原因」を過去に遡る手法。

一方、「コホート研究」は、「ある疾病の発生」を追跡する手法。

重要度:☆☆☆
曝露頻度の低い疾患の調査に向いている。

コホート研究の説明です。

一方で、「症例対照研究」は”発生頻度”の低い疾患の調査に向いています。

重要度:☆☆☆
疾患発生との関連性を検討したい因子は 1 つしか設定できない。

解説

覚えるポイントとしては、「研究手法の概要」「評価の手法(計算)」が重要になってきます。