高カリウム血症の急性期治療に用いる薬剤として適当でないのはどれか。

過去問

71回 B問題 問43

難易度:易

高カリウム血症の急性期治療に用いる薬剤として適当でないのはどれか。
  1. インスリン
  2. 重炭酸ナトリウム
  3. スピロノラクトン
  4. グルコン酸カルシウム
  5. グルコース

選択肢を吟味しよう!

インスリン

インスリンの作用により、
血管内の「グルコース」と「カリウム」が細胞内に取り込まれるため、
高カリウム血症の治療に用いられます。

「グルコース」を血管内に投与しても、インスリンが分泌されるため結果は同じことになります。

これを「GI療法」と言います。

重炭酸ナトリウム

「プロトン(H+)」と「K+」互いに影響し合っています。

プロトンが少なくなると、カリウムが細胞内に取り込まれる代わりにプロトンを細胞内から放出し、血管内のプロトンの量を増加させます。このように、プロトン(大きく言えば酸塩基平衡)とカリウムの恒常性を維持しています。

すごいですよね。身体って!

そんなわけで、重炭酸(HCO3−)を投与して血管内のpHを上げるとプロトンの量が減るため、カリウムの量も減ることになります。高カリウム血症によるアシドーシスを補正する意味での重炭酸投与とも考えられます。

詳しい生理学を理解するのは大変なので、上記の法則を頭に入れておくと良いです。

スピロノラクトン

遠位尿細管のアルドステロン受容体を阻害する薬剤です。

アルドステロンは、簡単に言うとナトリウムを再吸収し血圧を保つ作用を持ちます。その際にカリウムは、血管内に捨てられます。いわば、カリウムを捨てることでナトリウムを再吸収できているわけです。

スピロノラクトンは、そんなアルドステロンを拮抗します。そうなると本来捨てられるべきカリウムが捨てられず血管へと戻されることになります。

高カリウム血症のとき、スピロノラクトンの投与は禁忌。ダメ絶対です!

グルコン酸カルシウム

グルコン酸カルシウムは、高カリウム血症による心臓の収縮機能不全を防ぐために投与されます。

直接的な治療ではないので、注意が必要です。

本来体内のカリウムは細胞内に存在しています。細胞内外の濃度差から電解質の移動がおこり心臓は収縮しています。

しかしながら細胞外のカリウム濃度が高くなると、その濃度差が生じにくくなり心臓の収縮不全に陥ります。

グルコース

解説