犬の糸球体腎炎の原因疾患として適当でないのはどれか。

過去問

71回 B問題 問42

難易度:難

犬の糸球体腎炎の原因疾患として適当でないのはどれか。
  1. 副腎皮質機能低下症
  2. 全身性エリテマトーデス
  3. 犬糸状虫症
  4. 子宮蓄膿症
  5. 膵炎

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
副腎皮質機能亢進

糸球体腎炎の原因となるのは、副腎皮質機能亢進症(通称:クッシング症候群)です。

重要度:☆☆☆
全身性エリテマトーデス

重要度:☆☆☆
犬糸状虫症

犬糸状虫症に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

重要度:☆☆☆
子宮蓄膿症

グラム陰性菌の内毒素(エンドトキシン)による糸球体障害が原因です。

重要度:☆☆☆
膵炎

正解です。現在はIDEXX社がだしている snap fpL(felineのf)やcpL(canice のc)によって簡易的に「膵炎」かどうかを血液検査で判定できるキットがあります。

これはこれで便利ですが、確定診断にはならないので注意が必要です。
以前にこのキットで陽性が出たので膵炎の治療をしていたところ実は「異物」が小腸に詰まっていたという事件が起きました。

後日しっかり超音波検査してよかった〜。このままスルーしていたら大事件でした。。。