有機リン系殺虫剤による中毒の治療薬はどれか。

過去問

71回 B問題 問4

難易度:易

有機リン系殺虫剤による中毒の治療薬はどれか。
  1. ネオスチグミン
  2. アトロピン
  3. プラリドキシム ( PAM )
  4. ベタネコール
  5. D – ペニシラミン

1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e

正解:3(b&c)


選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
ネオスチグミン

コリンエステラーゼを阻害することにより、
アセチルコリンによるムスカリン様作用を増強させます。

有機リン化合物との違いは、
コリンエステラーゼを可逆的に阻害することです。

ちなみにコリンエステラーゼを可逆的に阻害する薬剤で臨床応用されているのが

「フィゾスチグミン」
「ネオスチグミン」です。

一方でカーバメート剤である「カルバリル」は殺虫剤ですよね。

重要度:☆☆☆
アトロピン

有機リン中毒にもカーバメート剤中毒にも用いられます。

重要度:☆☆☆
プラリドキシム(PAM)

カーバメート剤の解毒薬としては使えないので注意して下さい!!

重要度:☆
ベタネコール

コリン作動薬です。

いわゆるアセチルコリンと同様に働き、ムスカリン様作用を引き起こします。

重要度:☆
D-ペニシラミン

金毒中毒の解毒薬です。

D-ペニシラミンの他には、、、

  • BAL(ジメルカプロール)
  • EDTA
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