犬回虫(Toxocara canis)に関する記述として正しいのはどれか。

良問

75回 B問題 問17

難易度:並

犬回虫(Toxocara canis)に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 成虫寄生の診断には糞便から集卵法(沈殿法)で虫卵を検出する。
  2. 雌成虫だけが宿主の小腸で単為生殖を行い産卵する。
  3. げっ歯類などの小型哺乳類が待機宿主になる。
  4. ヒトに眼幼虫移行症を引き起こすことがある。
  5. 幼犬では幼虫は主に全身型移行を行う。

1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e


選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
成虫寄生の診断には糞便から集卵法(浮遊法)で虫卵を検出する。

重要度:☆
雌成虫だけが宿主の小腸で単為生殖を行い産卵する。

糞線虫の説明です。糞線虫では重要な知識なので、しっかり覚えておきましょう!

重要度:☆☆☆
げっ歯類などの小型哺乳類が待機宿主になる。

成熟虫卵を犬以外の小型哺乳類が摂取すると待機宿主になります。

重要度:☆☆☆
ヒトに眼幼虫移行症を引き起こすことがある。

虫卵の経口摂取によりヒトに感染します。一般的に肝臓に寄生しますが、中には眼球へ移行します。(内臓幼虫移行症)

重要度:☆☆☆
幼犬では幼虫は主に気管型移行を行う。

この知識も過去に出題されています。気管型移行するのは他にも”糞線虫”と”鈎虫”がいます。

類題で回虫に強くなろう!