血管分岐 まとめ

まとめ

ポイント

鎖骨下動脈の分岐を覚えよう。

心臓から出ている大動脈弓がありますね。はなしはココからスタートです。

この大動脈弓から、
「左鎖骨下動脈」「どこで」分岐するのかどうかを覚えましょう。

ウシ・ウマは、「腕頭動脈」から分岐。

ブタ・イヌは、大動脈弓から分岐しています。
「腕頭動脈」「左鎖骨下動脈」が交わらず、それぞれが大動脈弓から独立して分岐しています。

腕頭動脈は、いずれ”右”鎖骨下動脈となります。

さらに、、、鎖骨下動脈から「椎骨動脈」が分岐します。

総頸動脈の分岐を覚えよう。

さてさて、ココからちょっと厄介です。

ここでは「左総頸動脈」「どこで」分岐するのかどうかを覚えましょう。

ウシ・ウマ・ブタ(要するに家畜)は、みごとに「右総頸動脈」から分岐している点で共通しています。

一方イヌは、「腕頭動脈」から分岐しています。
「右総頸動脈」「左総頸動脈」が交わらず、それぞれが「腕頭動脈」から独立して分岐しています。

ということは、、、!

この「腕頭動脈」から「左鎖骨下動脈」が分岐するまでを「両頸動脈」と呼びます。

「両頸動脈」は家畜には存在しますが、イヌには存在しません。

以上の過程から、

家畜には存在する
「右総頸動脈」「左総頸動脈」をまとめる「両頸動脈」が

イヌにはない!
という結論に至ります。

「右総頸動脈」「左総頸動脈」から「内頚動脈」と「外頸動脈」が分岐します。

いずれにも「頸」がつくので覚えやすいかと、、、。

最後に

イヌには、両頸動脈がない!!!
って、これだけを言いたかった。

「腕頭動脈」はその後、右鎖骨下動脈となります。
総頸動脈がまとまった動脈を「両頸動脈」というのならば、「両鎖骨下動脈」でもいいじゃないか!!

こういうところが、解剖学のクソなところであり、面白いところですな。
最悪「イヌには両頸動脈がない」ってことだけ覚えれば良いかと思います。