【解剖学・組織学~消化器(肝臓・膵臓・脾臓)~】これだけ知ってれば国試無双できるんじゃね?!

【科目別】総まとめ

解剖学は複雑で困難がつきまといますが、動物の基本的な構造と機能を理解する鍵となります。

今回の記事では、特に獣医師国家試験に役立つ解剖学の重要なポイントに焦点を当てて実際の試験で問われる可能性の高い知識や、覚えておくべき重要な機能について、分かりやすく詳細に解説します。

この記事を読むことで、解剖学の理解が深まり、試験に向けての自信がつくはずです。

今回は、消化器の中でも「肝臓」・「胆嚢」・「膵臓」・「脾臓」に関して解剖学を見ていきましょう!

肝臓 – Liver

肝臓の基本構造は、以下に示すとおりです。全てしっかり備えると肝臓は6葉になり「犬」「猫」はフル肝臓です。動物によっての違いは、葉の欠如や分葉しているかどうかで決まります。

  • 左葉(内側・外側で分葉している)
    • 内側左葉
      • 頭腹側で横隔膜と接している。
    • 外側左葉
      • 独立葉
      • 背側で横隔膜と接している。
      • 腹側で胃と接している(胃圧痕)
      • 超音波検査で観察しやすい。
  • 右葉(内側・外側で分葉している)
    • 内側右葉
      • 頭腹側に存在
    • 外側右葉
      • 独立葉
      • 背側で横隔膜と接している。
  • 方形葉
  • 尾状葉
    • 尾状突起
      • 背側に存在し、右腎臓と接している(腎圧痕)
    • 乳頭突起
      • 背側に存在し、胃の小網側に接している。

動物ごとの種差

  • 牛 → 4葉(左葉&右葉が分葉しない)
  • 馬 → 5葉(右葉が分葉しない)
  • 豚 → 6葉(乳頭突起が欠如)
  • 犬・猫 → 6葉(フルで存在している)

肝臓を保持する構造を理解しよう!

肝臓は”間膜”によって位置がある程度固定されています。

間膜は2種類存在しており、

  • 「肝鎌状間膜」
    • 肝臓と横隔膜を結ぶ。
    • もともと臍静脈は走り、その後萎縮して「肝円索」となる。
  • 「三角間膜」
    • 左右の背側部を横隔膜を結び、支持。