74回 A問題 問52
難易度:難
牛肺疫の病原菌に認められる病原因子はどれか。
- エンテロトキシン
- リポ多糖(LPS)
- 莢膜
- 志賀毒素
- ガラクタン
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆
エンテロトキシン
腸管に作用する毒素の総称です。
エンテロトキシンは細菌の分泌する外毒素です。
一般的に内毒素はタンパク質なので熱に弱いですが、
黄色ブドウ球菌が分泌するエンテロトキシンは耐熱性なので、超重要です。
内毒素と外毒素の違いに関しては、下を御覧ください。
重要度:☆
リポ多糖(LPS)
グラム陰性菌の外膜に存在する多糖類です。
内毒素(エンドトキシン)といいますね。
重要度:☆
莢膜
莢膜の主成分(ガラクタン)が病原因子となります。
重要度:☆
志賀毒素
赤痢菌(Shigella dysenteriae )が産生する毒素です。
重要度:☆
ガラクタン
内毒素と外毒素の違いを把握しよう!
内毒素 | 外毒素 | |
---|---|---|
原因菌 | 陰性菌 | 陽性菌 |
別名 | エンドトキシン | エキソトキシン |
成分 | LPS リポポリサッカライド | タンパク質 |
毒性 | 弱い | 強い |
熱への感受性 | 耐熱性 | 易熱性 |
無毒化の可否 | 不可能 | 可能 |
特異的 | 非特異的 | 臓器特異的 |
作用 | DIC | 神経毒(ボツリヌス毒素) 腸管毒(エンテロトキシン) 溶血毒(ストレプトリジン) ・・・ |