βアドレナリン受容体に作用せずcAMPを増加して強心作用を示す薬はどれか。

過去問

74回 A問題 問29

難易度:易

βアドレナリン受容体に作用せず cAMP を増加して強心作用を示す薬はどれか。
  1. イソプロテレノール(イソプレナリン)
  2. アミノフィリン
  3. ピモベンダン
  4. ジゴキシン
  5. ドパミン

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
イソプロテレノール(イソプレナリン)

非選択的アドレナリンβ受容体作動薬です。β受容体に作用します。

重要度:☆☆☆
アミノフィリン

PDE阻害薬です。PDEを阻害することで、細胞内のcAMPを増加させ強心作用を起こします。

重要度:☆☆☆
ピモベンダン

Caの感受性を増加させる作用と、PDE抑制の作用により強心作用を引き起こします。

重要度:☆
ジゴキシン

Na+-K+ポンプを拮抗することにより、二次的に細胞内Ca2+濃度が高まり強心作用を引き起こします。

重要度:☆
ドパミン

ドパミンに関しては、容量により作用が異なるためかなり複雑な薬剤です。臨床の世界でも絶対に使用する薬物なので、こちらの記事で別途解説しています。