上皮細胞の中間径フィラメントとして最も適当なのはどれか。

良問

74回 A問題 問12

難易度:並

上皮細胞の中間径フィラメントとして最も適当なのはどれか。
  1. ケラチン
  2. チューブリン
  3. アクチン
  4. ビメンチン
  5. デスミン

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
ケラチン

重要度:☆
チューブリン

細胞骨格の一つである「微小管」の構成成分です。微小管と共役するモータータンパク質が「ダイニン」と「キネシン」です。微小管は、「線毛」や「鞭毛」の形成にも関わります。

「ダイニン」は細胞体から、末端に向かって
「キネシン」は末端から、細胞体に返ってくるモータータンパク質です。

行ってキネシン
家にたダイニン

重要度:☆
アクチン

細胞骨格の一つである「マイクロフィラメント」の構成成分です。

筋収縮に重要な細胞骨格です。
モータタンパク質である、「ミオシン」との共役が重要です。

重要度:☆
ビメンチン

間葉系細胞における中間系フィラメント

重要度:☆
デスミン

骨格筋および心筋細胞における主要な中間径フィラメントです。

詳細と周辺知識

細胞骨格には大きさ順で3つに分けられています。

「微小管(チューブリン)」
「中間径フィラメント」
「マイクロフィラメント(アクチンフィラメント)」

中間径フィラメントには、様々な細胞に存在し種類も様々です。免疫染色することにより、腫瘍の由来を知ることが可能です。以下は絶対に覚えましょう!

  • 上皮系腫瘍 ー サイトケラチン
  • 間質腫瘍  ー ビメンチン
  • 筋肉系腫瘍 ー デスミン
  • 神経系腫瘍 ー ニューロフィラメント