哺乳類家畜の末梢神経系に関する記述として正しいのはどれか。

良問

74回 A問題 問10

難易度:易

哺乳類家畜の末梢神経系に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 鞘細胞(シュワン細胞)は有鞘有髄線維の髄鞘をつくる。
  2. 脊髄から出る頸神経は 7 対ある。
  3. 牛の上顎神経は卵円孔を通過する。
  4. 馬の左右の反回(喉頭)神経は大動脈弓を反回上行する。
  5. 頸胸神経節は交感神経節である。

1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e


選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
鞘細胞(シュワン細胞)は有鞘有髄線維の髄鞘をつくる。

重要度:☆☆☆
脊髄から出る頸神経は 対ある。

重要度:☆☆
牛の顎神経は卵円孔を通過する。

上顎神経は、正円孔(馬・犬・猫)眼窩正円孔(牛・豚)を通ります。

重要度:☆☆
馬のの反回(喉頭)神経は大動脈弓を反回上行する。

左の迷走神経(Ⅹ神経)は、一部が大動脈弓を反回し左反回神経、大部分は食道裂孔を通ってフック内に入ります。一方で右の迷走神経は、一部が右鎖骨下動脈を反回し右反回神経、大部分は食道裂孔を通って腹腔内に入ります。

重要度:☆☆
頸胸神経節は交感神経節である。

交感神経節として重要なものは、以下にあげます。
胸髄・腰髄の神経細胞(節前ニューロン)は下記のような神経節に軸索を伸ばし、別の神経細胞(節後ニューロン)にバトンタッチして各器官へ命令を下しています。

前頸神経節

頸胸神経節(星状神経節)

中頸神経節

交感神経幹ってなんすか?

結論:交感神経節が鎖状に連なったものをいいます。