鋼製手術器具の滅菌方法として最も適当なのはどれか。

過去問

73回 必須問題 問45

難易度:易

鋼製手術器具の滅菌方法として最も適当なのはどれか。
  1. ホルマリンによる燻蒸
  2. 煮沸消毒
  3. 高圧蒸気
  4. 次亜塩素酸ナトリウムへの浸漬
  5. アルコールによる清拭

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
ホルマリンによる燻蒸

鶏卵消毒に用いられます。

重要度:☆
煮沸消毒

不十分です。

重要度:☆☆☆
高圧蒸気

オートクレーブが高圧蒸気滅菌に当たります。一般的には121℃で15分使用します。水蒸気で病原体を滅菌するため、安全性が高いのポイントが高いですね。

デメリットがなさそうな高圧蒸気滅菌ですが、適応外を以下に示します。

  • ゴム製品
  • プラスチック製品(カテーテル)

上記のような製品への滅菌方法の1つとして「ガス滅菌」があります。一般的にはエチレンオキサイドガス(EOG)を用います。

重要度:☆
次亜塩素酸ナトリウムへの浸漬

強アルカリ製剤ですから滅菌能は高いですが、生体には使用はできませんよ!この選択肢を選ばないように勉強しましょう!

重要度:☆
アルコールによる清拭

流石に不十分です。

エチレンオキサイドガスは、滅菌後の残留性があると思う。生体に使用しても大丈夫なの?

結論:残留ガスがあるため危険ですが、エアレーションという過程を経れば使用が可能です。滅菌器に標準装備されているます。このエアレーションって時間がかかるんですよね。。。