牛の尿石症に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

73回 B問題 問69

難易度:易

牛の尿石症に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 雌に多発する。
  2. 尿の酸性化が発症の原因になる。
  3. 結石の組成はリン酸マグネシウム塩が主体である。
  4. 尿路の閉塞性障害を生じることがある。
  5. 治療として塩化カルシウムを静脈内投与する。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
オスに多発する。

尿石症は、解剖学的にオス(♂)に生じます。特に牛の場合は、陰茎のS字曲に多発します。

重要度:☆☆☆
尿の酸性化が治療になる。

牛の尿石の殆どは、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)です。この尿石は、アルカリ性なので尿のアルカリ化によって生じやすくなります。

治療は、尿の酸性化を促します。治療と原因を間違わないようにしましょう!!!

重要度:☆☆☆
結石の組成はリン酸マグネシウム塩が主体である。

正確には、リン酸アンモニウムマグネシウムだと思いますが、リン酸マグネシウムでも良いらしいです。

重要度:☆☆☆
尿路の閉塞性障害を生じることがある。

そりゃそう。正解です。

重要度:☆☆☆
治療として塩化アンモニウム経口投与する。

治療には、「塩化アンモニウム」を用います。

牛舎に行くと、固形の石みたいなのを牛がベロベロ舐めているのを見たことは無いでしょうか??

あれにはミネラルだけでなく塩化アンモニウムも配合されているため尿石症の予防にもなっているんです。(僕のバイト先にもありました。)