犬の肝細胞癌に関する記述として適当なのはどれか。

過去問

73回 B問題 問61

難易度:並

犬の肝細胞癌に関する記述として適当なのはどれか。
  1. 多くがびまん性に発生する。
  2. 高血糖を伴う。
  3. 超音波検査では良悪の診断は困難である。
  4. 腫瘤型の肝細胞癌では外科的切除が奏功する。
  5. 化学療法によって延命が期待できる。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
多くが結節性に発生する。

重要度:☆
高血糖を伴う。

うーん。

肝機能が落ちると、血糖値は下がりますよね。
でもまぁ肝不全により血糖値が下がるのはリアル末期だと言われています。

重要度:☆☆☆
超音波検査では良悪の診断は困難である。

そうなんですよ。

「結節性過形成」は、肝臓・脾臓の良性構造物ですし、「血腫」も肝臓内血管が破綻すると一時的に形成される良性の構造物です。

これを、超音波だけで悪性なのか良性なのかを判断することはかなり難しいです。超音波検査を定期的に行い、著しい拡大があったり血流がノッていたりするときは、要注意だと考えています。

細胞診を行い、肝細胞癌を疑う所見があれば外科手術に踏み切るのが正解なのかなと思うのですが、、、血管肉腫だった場合、細胞診で大量出血が恐いですよね。

年齢、性格、状態を考慮して現場で判断するしかなさそうですわね。

重要度:☆☆☆
腫瘤型の肝細胞癌では外科的切除が奏功する。

外科手術後の予後良好なんです!

重要度:☆
化学療法によって延命が期待できる。

う〜ん。どうなんでしょうか?