犬の尿石症に関する記述として適当でないのはどれか。

過去問

73回 B問題 問45

難易度:易

犬の尿石症に関する記述として適当でないのはどれか。
  1. ストルバイト結石は尿路感染症によって形成が促進される。
  2. ストルバイト結石はアルカリ尿で形成されやすい。
  3. シュウ酸カルシウム結石は食餌療法で溶解できる。
  4. 高カルシウム血症はシュウ酸カルシウム結石形成の素因となる。
  5. ダルメシアンは尿酸塩結石の好発犬種である。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
ストルバイト結石は尿路感染症によって形成が促進される。

そうそう!

重要度:☆☆☆
ストルバイト結石はアルカリ尿で形成されやすい。

正解です。

重要度:☆☆☆
シュウ酸カルシウム結石は食餌療法で溶解できない

シュウ酸カルシウム結石は、食事では対処ができません!!!

でもまぁ尿石って、ストルバイトとシュウ酸カルシウムの混合したものもあるんです!!!その時は食事で良好な経過が得られる場合もあるので、諦めちゃいけませんね。

シュウ酸カルシウムには種類がある!


一般的に、尿石に関連したものは「シュウ酸カルシウムの二水和物」です。

一方で「エチレングリコール中毒」の際には、シュウ酸カルシウムの一水和物が出てきます。

一水和物は、とんがった構造(まるで”1”の形のようだ!)をしており、
二水和物は正八面体をしています。

尿検査は、現場で重要な検査なので頭の片隅にでもおいてください。

重要度:☆☆☆
高カルシウム血症はシュウ酸カルシウム結石形成の素因となる。

これは、意見が分かれるところですよね。この問題では正解の選択肢なので、これはこれとして頭にいれるべきでしょう。

重要度:☆☆☆
ダルメシアンは尿酸塩結石の好発犬種である。

ダルメシアンではない犬種に尿酸塩結石がみられた場合に考えるべき疾患はなんでしょうか?答えは「門脈体循環シャント(PSS)」です。超重要な知識なので覚えてくださいね。

類題を解いて演習しよう!