イベルメクチンによる治療が有効な寄生虫症はどれか。

良問

73回 B問題 問18

難易度:易

イベルメクチンによる治療が有効な寄生虫症はどれか。
  1. 糞線虫症
  2. クリプトスポリジウム症
  3. 肝蛭症
  4. ジアルジア症
  5. 疥癬

1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e


選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
糞線虫症

重要度:☆
クリプトスポリジウム症

駆虫薬はなく、感染した場合は対症療法を行うしかありません。食品衛生上も重要な感染症です。絶対に覚えましょう。

重要度:☆
肝蛭症

「トリクラベンダゾール」や「ビチオノール」が有名な駆虫薬ですよね。

重要度:☆
ジアルジア症

国家試験的には「メトロニダゾール」(商品名:フラジール)を覚えた方が良いかもしれませんが、「フェバンテル(商品名:ドロンタールプラス)」により駆虫することができます。

重要度:☆☆☆
疥癬

疥癬は「ヒゼンダニ」を指します。
さらにヒゼンダニには「キュウセンヒゼンダニ」と「センコウヒゼンダニ」に分けられます。

キュウセンヒゼンダニは、耳の表皮の表面に感染し激しいかゆみを引き起こします。
これに感染している猫ちゃん、めっちゃくちゃ足で耳をカッカしますよ。

猫耳の激しいかゆみは大体「キュウセンヒゼンダニ」です。

一方で、センコウヒゼンダニは表皮にトンネルを掘って生活します(穿孔するわけ)。
これは犬に多いですが、「腰背部」と「耳の辺縁」の脱毛・激しい掻痒は「センコウヒゼンダニ」の感染を疑います。

犬・猫の話がメインになってしまいましたが、「疥癬」はめん羊・山羊の届出感染症です。

解説

イベルメクチンは「マクロライド系駆虫薬」です
適応は、「線虫」ほか「ノミ・マダニ」に対する駆虫薬にもなります。

同じマクロライド系の「セラメクチン」は、
レボリューション6%に配合されいています。