牛肺虫症の診断に適した検査法はどれか。

過去問

73回 A問題 問62

難易度:難

牛肺虫症の診断に適した検査法はどれか。
  1. 砂糖遠心浮遊法
  2. ビーズ法
  3. ホルマリンエーテル法(MGL 法)
  4. 渡辺法
  5. 遠心管内遊出法

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
砂糖遠心浮遊法

条虫・線虫卵は、基本的に水に比べて比重が小さいため浮いてきます。その物理学を応用しているのが本検査法です。

「砂糖遠心」の部分ではなくて「浮遊法」ってのを覚えてください!

一方で、吸虫卵は非常に大きく密度が大きいため水に入れると沈みます。これが「沈殿法」です。名前のまんまですよね。。。

重要度:☆
ビーズ法

沈殿集卵法です。この集卵法もまた、「肝蛭卵」に用いられるようです。

重要度:☆
ホルマリンエーテル法(MGL法)

沈殿集卵法です。
この方法は「遠心」することにより試験管の底に溜まった虫卵を検出する方法です。

遠心をして沈殿させる方法は

「ホルマリン・エーテル法(MGL法)」
「AMSⅢ法」の2つを覚えれば良いでしょう。

この2つがあれば、吸虫卵はすべて検出できます。

重要度:☆
渡辺法

別名:簡易肝蛭卵検査法です。これもまた沈殿法です。

重要度:☆☆☆
遠心管内遊出法

吸虫の中でも”変な”吸虫は「日本住血吸虫」です。

こいつは「ミラシジウム遊出法」
という日本住血吸虫ならではの検査方法もあるので覚えておいたほうが良いと思います。