吸血性節足動物媒介性のウイルスはどれか。

過去問

73回 A問題 問55

難易度:易

吸血性節足動物媒介性のウイルスはどれか。
  1. 馬ウイルス性動脈炎ウイルス
  2. マエディ・ビスナウイルス
  3. ゲタウイルス
  4. アフリカ馬疫ウイルス
  5. ニパウイルス

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
馬ウイルス性動脈炎ウイルス

アルテリウイルスによる、届け出伝染病です。
動脈炎というよりも、妊娠馬が高率で流産を起こす疾患です。

アルテリウイルスによる感染症で覚えるべきは

「豚繁殖・呼吸障害症候群」
「馬ウイルス性動脈炎」です。

重要度:☆☆☆
マエディ・ビスナウイルス

レトロウイルスによる、
めん羊・山羊の届出感染症です。

マエディ型が「肺炎」により呼吸困難を、
ビスナ型が「脳脊髄炎」により歩行異常が生じます。

脱髄を引き起こす疾患 まとめ


  • 「ジステンパー」
  • 「マエディ・ビスナ」
  • 「山羊関節炎・脳脊髄炎」

同じレトロウイルスによる山羊・めん羊の届出感染症で
「山羊関節炎・脳脊髄炎」がありますね。

この病気は、山羊の成長段階により症状が異なるのが特徴です。

幼い山羊に感染すると、「脳脊髄炎」により歩行困難が生じます。

一方で成山羊では発病率は低いものの「関節炎」により歩行異常が生じます。
山羊の写真で関節が主張していたら第一に疑いたい疾患ですね。

重要度:☆☆☆
ゲタウイルス

トガウイルスによる媒介性の感染症です。

細菌の二次感染がなければ、一週間程度で回復する伝染病です。

重要度:☆☆☆
アフリカ馬疫ウイルス

レオウイルスによるヌカカ媒介性の法定伝染病です。

致死率の高い、急性・亜急性の疾患です。

重要度:☆☆☆
ニパウイルス

パラミクソウイルスによる、豚、馬、ヒトの人獣共通感染症です。
さらに届出伝染病に指定されています。

馬は、どうやら抗体陽性のみで症状はないみたいなので、獣医学としては豚のウイルス性疾患です。

オオコウモリが自然宿主と言われていますね。