組織壊死に関する記述として適切なのはどれか。

良問

73回 A問題 問44

難易度:易

組織壊死に関する記述として適切なのはどれか。
  1. 脂肪壊死では脂肪酸の鹸化が起こる。
  2. 乾酪壊死は凝固壊死である。
  3. 乾性壊疽は捻髪音を伴う。
  4. 脳軟化は湿性壊疽である。
  5. 筋肉の蠟様変性は融解壊死である。

解説

重要度:☆☆☆
脂肪壊死では脂肪酸の鹸化が起こる。

正解です。

重要度:☆☆☆
乾酪壊死は凝固壊死である。

そうなんです、正解なんです。

乾酪壊死といえば、「結核」に典型的な病理組織像ですよね。

重要度:☆☆☆
湿性壊疽は捻髪音を伴う。

湿性壊疽 vs 乾性壊疽

湿性壊疽は、壊死に細菌感染が二次的に生じた結果をいいます。例えば、クロストリジウム属菌が感染した場合にガスが生じて捻髪音を伴うのは簡単に想像できると思います。

乾性壊疽は、名の通り壊死巣が乾燥したもの(ミイラ化)を言います。

重要度:☆☆☆
脳軟化は液化(融解)壊死である。

凝固壊死 vs 液化(融解)壊死

凝固壊死は、タンパク質の多い部分に起こりやすく名の通り「硬く」なります。

液化壊死は、脂質の多い部分で起こりやすいと言われています。名の通り「柔らかく」なりますね。

重要度:☆☆☆
筋肉の蠟様変性は凝固壊死である。

筋肉は、タンパク質が多いので凝固壊死が生じます。