犬の副腎皮質機能亢進症における血液検査所見として誤っているのはどれか。

過去問

72回 B問題 問49

難易度:易

犬の副腎皮質機能亢進症における血液検査所見として誤っているのはどれか。
  1. ALP の上昇
  2. ALT の上昇
  3. 総コレステロールの上昇
  4. 血糖値の低下
  5. 尿素窒素の低下

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
ALP の上昇

犬の場合でALP上昇で有名なのは、
まず「ストレス」「副腎皮質機能亢進症」ですよね。

じゃぁ猫の場合はどうでしょう??

猫では、ALPの血中半減期が短く血液検査でもはっきりしない場合は多いですが以下の病気は違います。絶対に覚えるべきです。

  • 甲状腺機能亢進症
  • 肝リピドーシス

重要度:☆☆☆
ALT の上昇

肝臓の評価には、「肝機能の評価」と「肝障害の評価」の2つがあります。

「ALT」「AST」「ALP」「GGT」は肝障害の評価に用いられ、

「ALT」「AST」は「逸脱酵素」
「ALP」「GGT」は「誘導酵素」

と呼ばれていますね。

肝機能の評価に用いられるのは、「アルブミン」「アンモニア」「グルコース」「ビリルビン」「胆汁酸」等があります。

重要度:☆☆☆
総コレステロールの上昇

高コレストロールを示す病気は以下のとおりです。

  • ネフローゼ症候群
  • 犬の甲状腺機能低下症
  • 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

この疾患は絶対に覚えるべきです。

重要度:☆☆☆
血糖値の増加

副腎皮質機能亢進症は、
糖質コルチコイドや電解質コルチコイドが異常に産生されます。

糖質コルチコイドは糖の同化作用があるため、血糖値は上昇しますよね。

重要度:☆☆☆
尿素窒素の低下

これは分かりません。

副腎皮質機能亢進症では、タンパク質代謝が亢進するため増加するのでは??と考えていますが答えがはっきりしません。おって勉強したいと思います。