猫の糖尿病に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

72回 B問題 問42

難易度:易

猫の糖尿病に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 雌で好発する。
  2. 若齢で発症が多い。
  3. 血清フルクトサミン濃度が低値を示す。
  4. 低炭水化物食の給与が推奨される。
  5. 中間型インスリンが治療の第一選択である。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
去勢オスで好発する。

重要度:☆☆☆
中〜高齢で発症が多い。

重要度:☆☆☆
血清フルクトサミン濃度が高値を示す。

フルクトサミンは、血中のタンパク質に糖が結合した「糖化タンパク質」です。

血糖値は、
食事の影響を受けるためデータの信頼性が欠けますが、
フルクトサミンは食事の影響を受けにくい便利なマーカーです。

重要度:☆☆☆
低炭水化物食の給与が推奨される。

重要度:☆☆☆
長時間型インスリンが治療の第一選択である。

解説

ネコの糖尿病は、ヒトのⅡ型糖尿病に近いのが特徴です。ネコの糖尿病の合併症としては「肝リピドーシス」「末梢神経障害」ですよね。末梢神経障害によって、カカトを地面につけて歩くのです!

治療はインスリンですが、それによる血糖値の低下に反応して血糖値が上昇する「ソモギー効果」は覚えておいて損はないでしょう。