疾患のスクリーニング検査に関する記述として適当でないのはどれか。

良問

72回 B問題 問35

難易度:易

疾患のスクリーニング検査に関する記述として適当でないのはどれか。
  1. 簡便で安価な検査法を用いる。
  2. 組織的に実施する。
  3. 病原体の分離培養が検査法として多用されている。
  4. 早期摘発を目的に実施する。
  5. 見かけ上健康な個体の集団から罹患の可能性が高い個体をふるい分ける。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
簡便で安価な検査法を用いる。

そうしないと、スクリーニングの目的を達成できません。

重要度:☆☆☆
組織的に実施する。

重要度:☆☆
血液検査が検査法として多用されている。

スクリーニング検査は、比較的迅速な方法で検査する必要があります。細菌の分離培養は時間がかかりすぎます。

重要度:☆☆☆
早期摘発を目的に実施する。

重要度:☆☆☆
見かけ上健康な個体の集団から罹患の可能性が高い個体をふるい分ける。

解説

スクリーニング検査の特徴は、以下緑色の選択肢のとおりです。

その他重要なことは、「指標」と「ROC曲線」ですかね。

スクリーニングとは?定義を確認しよう!

スクリーニングの定義は以下のように書かれています。

特定の疾病等について、集団の中から潜在的な疾病を発見する比較的迅速な方法

動物衛生学 獣医衛生学教育研修協議会編 p 133

動物衛生学 獣医衛生学教育研修協議会編 p 133

スクリーニング検査の計算方法

スクリーニング検査の後に、疾患を持つかどうか振り分けます。

疾患
ありなし
検査結果陽性(+)AC(偽陽性)
陰性(−)B(偽陰性)D

表を縦にみる

敏感度:疾患を持った人のうち、スクリーニング検査で陽性だったの割合

A / AB

敏感度が高いということは、「偽陰性が少ない」ということになるので、検査結果が陰性の場合にその病気をもつ確率が非常に小さいとなります。

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