「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」および「乳等省令の一部を改正する省令」で定められている牛乳の成分規格として正しいのはどれか。

過去問

72回 B問題 問22

難易度:難

「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」および「乳等省令の一部を改正する省令」で定められている牛乳の成分規格として正しいのはどれか。
  1. 細菌数は標準平板培養法で 50,000 /ml以下であること
  2. 大腸菌は陰性であること
  3. 酸度は乳酸として 3 %以下であること
  4. 全ての抗菌性物質は検出されてはならないこと
  5. 放射性セシウムは 50 Bq/kg を超えてはならないこと

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
細菌数は標準平板培養法で 50,000 /ml以下であること

正解です。「標準寒天培地」ってのが重要ですよね

重要度:☆☆☆
大腸菌群は陰性であること

ただの大腸菌ではなく「大腸菌群」です!

重要度:☆☆☆
酸度は乳酸として 0.18 %以下であること

ちなみに、

無脂乳固形分の規格が「8.0 % 以上」
乳脂肪分の規格が「3.0 % 以上」です。

重要度:☆☆☆
全ての抗菌性物質は検出されてはならないこと

各抗生物質に対して残留基準が設定されています。「検出されてはならない」ではありません。

重要度:☆☆☆
放射性セシウムは 50 Bq/kg を超えてはならないこと

食品によって値が変わります。(食品衛生法第11条第1項の規格基準)

  • 飲料水 10 Bq/kg
  • 牛乳 50 Bq/kg
  • 乳児用食品 50 Bq/kg
  • 一般食品 100 Bq/kg

解説

乳におけるカビ毒に関しても、こちらで規制しています。

以下は、重要なカビ毒に関してまとめたものです。食品衛生法にて、「総アフラトキシン」「デオキシニバレノール」「パツリン」に関して規制しています。

これは、飼料安全法にて規制されているカビ毒とは多少異なるので注意してください!