牛の小型ピロプラズマ症に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

72回 B問題 問17

難易度:易

牛の小型ピロプラズマ症に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 血色素尿は通常みられない。
  2. 1 宿主性のマダニにより媒介される。
  3. 病原体は感染リンパ球の増殖を引き起こす。
  4. アフリカ大陸で発生がみられる。
  5. 病原体はバベシア ( Babesia ) 属に分類される

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
血色素尿は通常みられない。

正解です。

血色素尿がみられるのは「バベシア」です。
よくある、ひっかけ選択肢ですから気をつけましょう!

重要度:☆☆☆
宿主性のマダニにより媒介される。

フタトゲチマダニが媒介します。
オウシマダニは、一宿主性のマダニです。

重要度:☆
病原体は感染リンパ球の増殖を引き起こさない

小型ピロプラズマ(= T. orientalis)は、シゾントが巨大化するだけでリンパ球は増殖しません。

一方で法定伝染病で定められているタイレリア属( T. parva & T. annulata )では感染されたリンパ球は無限増殖能を得て増殖します。

じゃぁよー、大型ピロプラズマの原因は何だよ?

結論:大型ピロプラズマは「Babesia. ovata 」が原因原虫です。小型ピロプラズマの原因原虫である「 Theileria. orientalis 」を考えると、いずれも”o”から始まりますね!こうやって覚えるのですよ!

重要度:☆☆☆
日本で発生がみられる。

重要度:☆☆☆
病原体はタイレリア(Theileria )属に分類される

類題はこちら!

参考

https://jlia.lin.gr.jp/eiseis/pdf/usi/piro_ana.pdf
http://keibokyo.com/wp-content/uploads/2020/01/%E3%80%87%E9%A6%AC%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%9E_%E7%AC%AC4%E7%89%88%EF%BC%88%E6%9C%80%E7%B5%82%E7%89%88%EF%BC%89.pdf
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