哺乳類家畜の骨に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

72回 A問題 問8

難易度:並

哺乳類家畜の骨に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 犬の肩甲骨では肩峰がみられる。
  2. 馬では橈骨と尺骨は癒合せず完全に独立している。
  3. 犬の大腿骨では第三転子が発達している。
  4. 牛の腓骨は退化、癒合することなく全長が維持されている。
  5. 真肋骨(胸肋骨)は全長が肋硬骨となっている。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
犬の肩甲骨では肩峰がみられる。

正解です。この選択肢は選べてほしいですね。

「肩峰」は、ウシ・肉食動物(イヌ)でみられます。
ちなみに、ウマ・ブタでは「肩甲棘結節」があるようです。

重要度:☆
馬では橈骨と尺骨は癒合している

馬は、尺骨遠位端が癒合しています。
そのため尺骨茎状突起(尺骨遠位端の名称)が存在せず、代わりに「橈骨 外側 茎状突起」となります。 要は、「ウマ」には橈骨に内側・外側の茎状突起があるよって話です。

当たり前ですが一般的に、、、

尺骨は外側にあるため、外側茎状突起。
橈骨は内側にあるため、内側茎状突起と呼ばれます。

重要度:☆
の大腿骨では第三転子が発達している。

第三転子といったら、「ウマ」です!!!

結構「ぼこっ」と飛び出しているイカツイ部分です。
競走馬を考えれば、骨も強い必要がありますからね。ちなみに浅臀筋の付着部のようです。

重要度:☆
牛の腓骨は退化、癒合している

今度は後肢ですね。腓骨が完全に退化しているのは「ウシ」です。

一方「ウマ」は痕跡的に残っているようです。

重要度:☆☆
真肋骨(胸肋骨)は全長が肋硬骨となっている。

肋軟骨があります。胸骨に付着しているは、「肋軟骨」ですからね。ちなみに胸骨に付着しない肋骨を「浮肋」と呼ぶようです。