主要組織適合遺伝子複合体(MHC)に関する記述として誤っているのはどれか。

過去問

72回 A問題 問52

難易度:易

主要組織適合遺伝子複合体(MHC)に関する記述として誤っているのはどれか。
  1. 移植片に対する拒絶反応で主要な役割を果たす遺伝子群として発見された。
  2. MHCクラス I 分子は細胞傷害性T細胞に抗原を提示する。
  3. MHCクラス II 分子はヘルパーT細胞に抗原を提示する。
  4. 集団内の MHC は単一である。
  5. マウスの MHC は H-2 とよばれる。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
移植片に対する拒絶反応で主要な役割を果たす遺伝子群として発見された。

MHCが多型であることは拒絶反応の一因です。

重要度:☆☆☆
MHCクラス I 分子は細胞傷害性T細胞に抗原を提示する。

T細胞のTCRという部分で、抗原特異的に結合します。

細胞傷害性T細胞になる前のCD8陽性T細胞の場合は、抗原提示細胞のMHCクラスⅠを介した抗原提示に対して、TCRが特異的に結合し、補助受容体であるCD8でMHCと接触します。

そして、活性化したCD8陽性T細胞は「細胞傷害性T細胞」になります。

重要度:☆☆☆
MHCクラス II 分子はヘルパーT細胞に抗原を提示する。

ヘルパーT細胞になる前のCD4陽性T細胞の場合は、抗原提示細胞のMHCクラスⅡを介した抗原提示に対して、TCRが特異的に結合し、補助受容体であるCD4でMHCと接触します。

そして、活性化したCD4陽性T細胞は「ヘルパーT細胞」になります。

ヘルパーT細胞には、Th1、Th2、Th17、制御性T細胞と種類がたくさんあります。

重要度:☆☆☆
集団内の MHC は多型である。

重要度:☆
マウスの MHC は H-2 とよばれる。

せっかくなので「へぇ〜」ぐらいで良い。
知ってるわけがない。

解説

後日、まとめ記事を作りますが以下参考にしてください。