リンパ器官に関する記述として正しいのはどれか。

良問

72回 A問題 問3

難易度:易

リンパ器官に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 哺乳類家畜の胸管は横隔膜の食道裂孔を通過する。
  2. 犬では腸骨下リンパ節が存在する。
  3. 馬の胸腺は喉頭まで上行する頸部をもつ。
  4. 豚では血リンパ節が認められる。
  5. 鶏のファブリキウス(ファブリシウス)囊は排泄腔の背側に位置する。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
哺乳類家畜の胸管は横隔膜の大動脈裂孔を通過する。

通るもの穴の名称
大動脈
奇静脈
胸管
大動脈裂孔
食道
迷走神経
食道裂孔
後大静脈大静脈

どうして大静脈孔は「裂孔」ではないの?

結論:大動脈や食道は胸腔側から引っ張ると腹腔内で動きますが、大静脈は横隔膜にビッチリ付着しているため動きません。そのような解剖学的な特徴からネーミングが変わっているようです。

重要度:☆☆☆
犬では内側腸骨リンパ節が存在する。

腸骨下リンパ節はイヌには無いようです。体表リンパ節を知っておく方がよっぽどマシです。

重要度:☆
馬の胸腺は喉頭まで上行する頸部をもつ。

胸腺は、第3咽頭嚢(内胚葉)から発生しています。

重要度:☆☆☆
では血リンパ節が認められる。

リンパ管とは連絡しない。リンパ節なクセに血管と連絡してる変な構造。

重要度:☆☆☆
鶏のファブリキウス囊は排泄腔の背側に位置する。

ファブリキウス嚢は、B細胞の発育器官で一次リンパ組織です。ここがダメになると、B細胞が未熟だからさ、易感染性になるよね、、、

類題でリンパ系に強くなろう!!!