なぜ、体表リンパ節が大事なのか?
みなさんもご存知の「リンパ腫」。この病気には、さまざまな型があります。胃腸管型、皮膚型、縦隔型、そして多中心型、、、。多彩な病型のため症状も様々で、学生の敵なんですが。。。
その中で最も頻発するのが「多中心型リンパ腫」です。
この病気は、体表リンパ節が左右対称性に腫大するのが特徴なのです。
国家試験だけでなく、実際に動物病院で働く方にとっては重要な知識なので、合わせて覚えるべきだと考えています。
体表リンパ節5つ!
さて体表リンパ節ですが、5つほど存在します。
下顎リンパ節
顎の内側にあります。
浅頸リンパ節
頸と胸の境目にあります。
腋窩リンパ節
脇の内側にあります。
浅鼠径リンパ節
股の内側にあります。
腋窩リンパ節
膝の尾側にあります。
このブログを読んでいる方は頭が良いので、確認程度の知識でしょう。
リンパ節は脂肪に紛れて存在しているので、体を触るというより脂肪をつまんだ方が探しやすいかもしれませんね。
またTipsですが、リンパ腫には「高分化型」と「低分化型」が存在しています。低分化型の方が悪性度が高いって事を知っておくと良いと思います。また国家試験でも出題されますが、悪性度評価は「リンパ球の色」が重要で、淡い色のリンパ球が多いほど悪性度が高いようです。