72回 A問題 問21
難易度:易
体温に関する記述として正しいのはどれか。
- アドレナリンは熱産生を減少させる。
- 筋収縮はふるえ熱産生に関与しない。
- 体温は睡眠時に上昇する。
- プロスタグランジン E2 は体温調節中枢のセットポイントを上昇させる。
- インターロイキン 1 は内因性発熱物質である。
選択肢を吟味しよう!
解答のポイント:
選択肢a,b,c は簡単なので消去法で解答ができます。
重要度:☆☆☆
アドレナリンは熱産生を増加させる。
重要度:☆☆☆
筋収縮はふるえ熱産生に関与する。
「ふるえ熱産生」は筋収縮により起こります。
一方「非ふるえ熱産生」は褐色脂肪細胞により起こります。
冬眠する動物には、この「褐色脂肪細胞」が多く存在するため食物を摂取せずに一定の体温を保てます。すごい!
重要度:☆☆☆
体温は睡眠時に低下する。
睡眠時は、体内の代謝が低下しているため体温は下がります。
眠りが深いほど、体温が低下します。
重要度:☆
プロスタグランジン E2 は体温調節中枢のセットポイントを上昇させる。
正解です。
発熱する機序のひとつです。
セットポイントが上昇するため、平熱以上でも「寒い」と感じるわけです!
コロナワクチンの発熱といったら、、、
もう!!本当に大変でしたよ!三回目は打ちたくないですね、、、ぐぬぅ
重要度:☆
インターロイキン 1 は内因性発熱物質である。
血液中の単球から分泌される「内因性−発熱物質」の内のひとつです。
この内因性発熱物質によりプロスタグランジンが合成され、
体温調節中枢のセットポイントを上昇させます。