牛の胎子ミイラ変性に関する記述として適当なのはどれか。

過去問

71回 B問題 問73

難易度:易

牛の胎子ミイラ変性に関する記述として適当なのはどれか。
  1. 胎子の皮下には過量の液体が存在する。
  2. 双胎ではどちらの胎子もミイラ化する。
  3. 直腸検査において硬い胎子を触知できる。
  4. PGF2αの投与により排出させる。
  5. 細菌感染が主な原因である。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
胎子の皮下には過量の液体が存在しない

重要度:☆☆☆
双胎ではどちらか一方の胎児がミイラ化する。

重要度:☆☆☆
直腸検査において硬い胎子を触知できる。

重要度:☆☆☆
PGF2αの投与により排出させる。

重要度:☆
細菌感染が主な原因ではない

「胎児浸漬」や「気腫胎」の説明です。

解説

胎児の死には、3つあります。

  • 胎児ミイラ変性
  • 胎児浸漬
  • 気腫胎

「胎児ミイラ変性」は、様々な原因により胎児が死に、子宮内で腐敗せずに乾燥するためミイラ化する。波動感のない子宮内に硬い胎児を触知することにより診断できるようです。

「胎児浸漬」は、胎児が子宮内で細菌による腐敗や自己融解するため生じる。軟部組織が消失している骨片の集塊が見られる。

「気腫胎」は胎児が死亡した後、ガス産生菌による腐敗により、胎児の皮下や内臓にガスが蓄積・防火するため生じる。「胎児ミイラ変性」も「胎児浸漬」も胎児は小さくなるため排出されるが、「気腫胎」は膨化しているため難産の原因になる。

ミイラ変性胎児浸漬気腫胎
細菌感染
難産