ホルスタイン種牛の卵胞囊腫に関する記述として適切なのはどれか。

過去問

71回 B問題 問72

難易度:並

ホルスタイン種牛の卵胞囊腫に関する記述として適切なのはどれか。
  1. FSHサージの欠如が直接の原因である。
  2. 血中プロジェステロン濃度は 1 ng/mlを超える。
  3. 持続性または頻発性の発情あるいは無発情を示す。
  4. 卵巣に黄体はなく径 25 mm 以上の囊腫卵胞が存在する状態が 1 週間以上持続する。
  5. 治療にはエストラジオールを用いる。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
LHサージの欠如が直接の原因である。

重要度:☆☆
血中プロジェステロン濃度は 1 ng/mlを超えない

重要度:☆☆☆
持続性または頻発性の発情あるいは無発情を示す。

重要度:☆☆
卵巣に黄体はなく径 25 mm 以上の囊腫卵胞が存在する状態が 1 週間以上持続する。

重要度:☆☆
治療にはGnRH・LH(hCG)を用いる。

卵胞嚢腫でも、黄体嚢腫でも用いる薬剤は「GnRH・LH(hCG)」となります。

黄体嚢腫は、黄体を退行させる目的で「PGF」を用いることもできます。

全くの余談ですが、、、

eCG(馬−絨毛性−性腺刺激ホルモン)は、馬では「LH作用」、他の動物では「FSH作用」を持ちます。一方で、hCG(人−絨毛性−性腺刺激ホルモン)は、「LH作用」を持ちます。

本当に混乱する部分なので、間違えないように注意してください。

解説

「卵胞嚢腫」とは、卵胞が排卵・黄体化することなく過剰に大きくなる病気です。

「黄体嚢腫」とは、卵胞が排卵することなく過剰に大きくなり、さらに卵胞壁が黄体化する病気です。この病気は卵胞壁が「黄体化する」という点で卵胞嚢腫と区別できますが、超音波検査を行っても区別することはできません。

「卵胞嚢腫」「黄体嚢腫」との違いは、どうやって判断するのでしょうか?

正解は、「血液のプロジェステロン濃度が 1mg/ml 以上」であったら黄体嚢腫ということができます。要は、卵胞壁の黄体化した部分からプロジェステロンが分泌されるという点に着目した検査法になりますね!

もし、卵胞の大きさが100mmを超えるなら「顆粒膜細胞腫」の可能性が高いです。

「嚢腫様黄体」は、黄体初期に黄体内部に貯留液を生じる一過性の状態を言います。自然に退行し、ほぼほぼ正常な発情周期が営まれます。さらに、黄体があるということは「排卵している」ということなので黄体嚢腫とは異なりますよね〜。