犬の変性性脊髄症に関する記述として適切なのはどれか。

過去問

71回 B問題 問50

難易度:並

犬の変性性脊髄症に関する記述として適切なのはどれか。
  1. 若齢で発症することが多い。
  2. 重度の疼痛を伴う。
  3. 慢性の進行性疾患である。
  4. 脳脊髄液の検査により診断可能である。
  5. コルチコステロイドの投与が有効である。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
中年齢で発症することが多い。

重要度:☆☆☆
重度の疼痛を伴わない

重要度:☆☆☆
慢性の進行性疾患である。

重要度:☆☆☆
脳脊髄液の検査により診断可能きない

重要度:☆☆☆
コルチコステロイドの投与が有効ではない

治療法はありません。

解説

変性性脊髄症とは、遺伝性、進行性の無痛性脊髄疾患です。
遺伝性の原因は、SOD1の異常だと言われています。

いずれ、延髄にまで進行すると呼吸が停止することになります。アメリカでは安楽死の対象疾患であるようです。

似た病気で「変形性脊椎症」という病気があります。

この病気は、脊椎の加齢性変化でありレントゲン写真での「ブリッジ形成」で有名な疾患です。年をとってくると脊椎と脊椎がつながってくるのです。それに伴って、運動失調(ataxia)が生じます。

脊髄が変性しているのか?脊椎が変形しているのか?

言葉が似ていますが、病態は全く異なるので注意してくださいね!

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