光毒性皮膚炎を引き起こす代表的な薬物はどれか。

過去問

71回 A問題 問34

難易度:並

光毒性皮膚炎を引き起こす代表的な薬物はどれか。
  1. クロラムフェニコール
  2. アセトアミノフェン
  3. クロルプロマジン
  4. ハロタン
  5. ストレプトマイシン

選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
似たような用語ですが「光線過敏症」と「光毒性皮膚炎」は、ほぼ同義と考えて良いです。

獣医の世界では牛の光線過敏症が有名で、植物の多量摂取により引き起こされますが、ある薬剤の副作用で光線過敏症を引き起こすものがあります。

光毒性皮膚炎を引き起こす薬物なんて、死ぬ程あるのですべて覚えるのは無理です。捨てるか、覚えるとしても最低限「クロルプロマジン」です。

重要度:☆
クロラムフェニコール

クロラムフェニコールは骨髄毒性(再生不良性貧血)」があります。

重要度:☆☆☆
アセトアミノフェン

猫の肝毒性が重要です。グルタチオンが枯渇することにより生じます。

重要度:☆☆☆
クロルプロマジン

重要度:☆☆☆
ハロタン

ハロタンには肝毒性(劇症肝炎)があります。

重要度:☆☆
ストレプトマイシン

ストレプトマイシンには聴覚器毒性(難聴)があります。

詳細の説明と周辺知識

光毒性皮膚炎の原因物質は以下のとおりです。

  • クロルプロマジン
  • ニューキノロン系抗生物質
  • サルファ剤

ウシの光線過敏症を引き起こす原因植物は以下に示すとおりです。

  • ソバ
  • オトギリソウ
  • ポリフィリン(先天性異常)