呼吸器に関する記述として正しいのはどれか。

良問

71回 A問題 問3

難易度:並

呼吸器に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 鶏の気管軟骨は完全な輪状を示す。
  2. 鶏の喉頭は披裂軟骨を欠く。
  3. 牛の左肺には副葉が認められる。
  4. 牛の肺は 7 葉からなる。
  5. 馬では気管分岐部より前で気管の気管支が出る。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
鶏の気管軟骨は完全な輪状を示す。

重要度:☆☆
鶏の喉頭は披裂軟骨がある

鶏は披裂軟骨をもっています。

披裂軟骨は声門を作り、呼吸に応じて閉じたり開いたりする軟骨です。

そのため、何らかの神経障害により披裂軟骨が開閉しなくなるのが「喉頭麻痺という病気です。イヌの「喉頭麻痺」では「披裂軟骨側方化術」により症状の改善があるそうです。

似た病気で、「喉頭虚脱があります。「喉頭虚脱」は披裂軟骨が強度を失い、吸気時の陰圧に伴って内側(気管側)に引っ張られることで生じます。また「短頭種気道症候群」に伴う場合が多いです。気道の「き」は虚脱の「き」と覚えました。

重要度:☆☆☆
牛の肺には副葉が認められる。

肺の「中葉」があるのも「副葉」があるのも、さらには「気管の気管支」から空気が出入りするのも右肺です!!!

重要度:☆☆
牛の肺は 葉からなる。

左3葉、右5葉の計8葉です。右側には、中葉と副葉があるため5葉となっています。

重要度:☆☆☆
牛・豚では気管分岐部より前で気管の気管支が出る。

気管の気管支は、右肺の前葉に分岐しています。